よくいわれることだが、常に柔軟な思考は持っていたいもの。あたり前も大事だけど、時にはあたり前を疑うことが新発見を生み出すのだ。「それでも地球は回ってる」で有名なガリレオ・ガリレイも、あたり前を疑ったからこそ “地動説” を発見したに違いない。
……というわけで、今回はコーヒーで米を炊いてみた。米は水で炊くのがあたり前なんて誰が決めたのだろう? コーヒーで炊いたご飯がミラクルを起こす可能性も決してゼロではないハズ。さあ、奇跡……が起こるかもしれない瞬間を見届けろ!
・米をアイスコーヒーで炊くだけ
今回のレシピは超シンプル、白米をアイスコーヒーで炊くだけである。研いだ米を炊飯器にセットし、水代わりに適量のアイスコーヒーを入れればOKだ。果たして『アイスコーヒーご飯』はどんな風に仕上がるのだろうか?
……と、米が炊き上がる前に印象的だったのは独特の香り。当然コーヒーの香りかと思いきや、炊飯器からあふれ出してきたのは「黒パン」のような香ばしいフレーバーである。全く想定していなかったが、これもこれで新発見といえよう。
・食べてみると……
それはさておき、炊きあがった『アイスコーヒーご飯』は当然黒い。大丈夫……想定内だ。先述した通り黒パンのような香りだが、食べてみると味は全然悪くない。若干ほろ苦い後味はするものの、決して食べられないレベルではなく、むしろオーガニックな雰囲気さえする。
さらには「お赤飯みたい」という意見もあったため、塩をふりかけて食べてみると結構ウマい! 塩分とほろ苦さが悪くない!! てか全ッ然食える! 決してわざわざやるほどウマくはないが、見た目ほど恐ろしい味ではないことが判明した。
・「お赤飯みたい」という意見も
さらには「塩・味の素・ゴマ油」をチョロッとかけて食べると、メチャメチャ箸がススムくんである! これなら何杯でもイケるで!! ……なお、白米に「塩・味の素・ゴマ油」をかけてもウマいのでは? という意見に関しては、あえてノーコメントとさせていただきたい。
結果として、アイスコーヒーで米を炊くと「黒パンの香りがする後味がほろ苦いご飯」が出来上がることが判明した。万が一、「水道が止められてコーヒーしかない!」という危機的状況に陥ったときは思い出してほしい。別にわざわざ試すほどの代物ではないけどな。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼炊飯中は黒パンのような香りが充満した。
▼黒い。……想定内だ。
▼見た目は悪いが……
▼味は意外と普通だ。
▼GO羽鳥:「ちょっとお赤飯みたい」
▼Yoshio記者:「なんかお赤飯みたい」
▼2人が言うので塩をかけてみた。
▼佐藤記者:「赤飯じゃない、米だ」
▼和才記者:「意外と普通ですね」
▼中澤記者:「ウマいですよ、普通にウマい」
▼塩・味の素・ごま油をかけると……
▼中澤記者:「うっわ。これウンメー」
▼わざわざやる必要はないが、普通に食べられるご飯になったぞ!