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2014年春、皆さんは自分が何をしていたか覚えているだろうか? この年、芸能界では結構大きなニュースがあった。フジテレビお昼の看板番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』が終了し、同年4月1日から『バイキング』がスタートした。

この番組で水曜日のレギュラーを務める、女優のいとうまい子さんが早稲田大学の大学院に進んだのもこの年。あれから2年を経て、いとうさんは無事に卒業した。大学で予防医学とロボット工学を学び、大学院で勉学に励んだ彼女は、今後博士課程に入るという。彼女の尽きることのない学習意欲は、どこから生まれてくるのだろうか?

・ロコモティブシンドロームの研究

いとうさんは、早稲田の6年間でロコモティブシンドロームを中心に学習を続けてきた。ロコモティブシンドロームとは、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることを指す。これを予防するために、運動を支援するロボットを研究開発し、2013年の国際ロボット展に介護用のロボットを出展していた。

・博士号は目標ではなく

率直にこの2年間を振り返った感想を、彼女は次のように述べている。

「学部の時の4年間よりは、やりたいことができましたね。大変は大変でしたけど、充実した時間を過ごすことができ、満足しています。振り返ると2年間はあっという間でした。ロボットの開発もある程度進んで、自分のできる精一杯のことはできたかなと思ってます。4月からは博士課程で研究を続けます」

博士課程に入るということは、やはり博士号をとることを目指すのだろうか?

「いや~、(博士号を)とる気はあまりなくて、研究に専念したいと思ってます。研究の結果論文が書けて、その論文が通れば、あるいはってことがあるかもしれないですけど、目標はそれではなくて、人の役に立つ研究が進むことが一番です」

これからも研究開発を続けるそうだ。すでに臨床的に試験しているロボットの効果について、生命医科学的な見地から検証を進め、さらにその完成度を高めていくという。

・人の役に立つことを

それにしても、いとうさんの学ぶ姿勢は一体どこから湧いてくるのだろうか? 正直勉強が嫌いな私(佐藤)には、なぜそうも楽しそうに勉強できるのか、不思議でたまらない。そこで率直に「勉強は楽しいですか?」と尋ねると……。

「楽しいですよ~! これからも分野や領域にとらわれずに勉強していきたいですね」

と笑顔で語る。何事にも興味があり、前向きな彼女だからこそ、勉強が楽しいと感じられるのではないだろうか。何事にも無関心で、悲観的な私と大違い……。そんないとうさんが最近興味があることは何なのだろうか?

「最近ちょっと相談されたことがあって。それは、コンクリートの非破壊検査の方法です。コンクリートの向こう側が空洞になっていると、うまくコンクリートの強度を検査できないそうなんですよね。それで「何か良い方法はないかな?」って。興味があるというか、どうしたら良いかな~って考えてますね。高速道路のトンネルの強度とか、問題になってますよね。人の役に立つことを、考えるのが好きなんですよね」

どうやら彼女の学習意欲は、「人の役に立つ」ことが源泉になっているらしい。芸能活動しながら勉学に励むのは、思っている以上に大変に違いない。しかし、充実した日々を送っていることがヒシヒシと伝わってくる。明るく前向きで、なおかつキュートないとうまい子さん。いつまでも若く美しいのは、その心持ちによるものではないだろうか。

参考リンク:いとうまい子公式ホームページ
取材協力・画像提供:株式会社マイカンパニー
Report:佐藤英典

▼いとうまい子さん、相変わらずカワイすぎるッ!!
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