ソパ(SOPA)! 元気か? ルカだ。ライオン相手に1勝したこともあるマサイ族の戦士・ルカだ。みんなはもう、マー語での「こんにちは=ソパ」を覚えてくれたと思うのだが、その一方で、もっとも大事なことを忘れかけているんじゃないかな。
それは、オレの目的だ。なぜオレがロケットニュース24のライターになったのか? 答えは水だ。英語で言うならWaterだ。オレが原稿料を稼ぐ目的、それはオレの住むマサイの村の井戸を直すため。ということで今回は、マサイの村の水事情を説明したい。
・生きるために水を得る
今まで公開してきた様々な写真を見てもらえれば分かると思うが、オレタチの住むアンボセリの村は、常に水不足だ。だが、生きるために水は必要。なんとしてでも確保しなきゃならんのだ。当たり前だけど、水がなかったら、死ぬからな。
で、オレタチは様々な方法で水を確保する。まずは雨水な。天から降ってきた貴重な水は、できるかぎりためておく。次に川な。わりと遠くの方に、川がある。そこから汲んでくる。20キロ先にある村でもゲットできる。でも遠いから、限界がある。
そんな時、ロバが大活躍する。オレタチは、水などの重い荷物を運ぶときは、ロバを使う。彼らに運んでもらうんだ。ゆっくり、ゆっくりな。とにかく水は貴重なんだ。
・3年で井戸は壊れた
そんななか……忘れもしない2012年。今から4年前の2012年。オレタチの村に、井戸ができたんだ\(^O^)/ もうロバを使って20キロ先から運んでくる必要もない。オレタチは歓喜に湧いた。ところがどっこい! 2015年の4月に壊れた( ;∀;)
んで、井戸が壊れた数カ月後、ひょっこりゴー(羽鳥)が村に来た。これはまたとないチャンス! とばかりに、井戸が壊れたと説明した。援助してくれと懇願した。そして……今にいたるということだ。詳しくはマサイ通信第1回を参照してくれ。
んでもって、井戸が壊れた今、またも我が村の水事情はふりだしに戻った。雨水、川、20キロ先の村……に加えて、もうひとつ水源がある。それは給水車だ。水を売ってくれるトラックだ。たま〜に来る。気まぐれに、来る。来たら嬉しい。超ウレP。
ちなみに給水車の水価格は、10リットルで30ケニア・シリング(約33円)だ。100リットル買っても日本円で330円。だから給水車が来てくれると嬉しいんだ。
壊れた井戸は、ざっと10万ケニア・シリング(約11万1583円)あれば修理できる見込みだ。オレは、それを記事で稼ぐ。でも、稼いでも稼いでも、弟が逮捕されたりで、金は貯まらないんだけどな(笑) とにかくネバーギブアップ、オレは諦めないぞ。
人間も動物も植物も何もかも、水ってのは必要だ。生きるためにな。もしも壊れた井戸が復活したら、村人はみんな、めちゃんこハッピーになるだろう。水が出てくるだけでな。お祭りになるかも! もしかして忘れてないか? 蛇口をひねれば水が出てくるってことは、実はすごい幸せなことなんだぜ。オレはみんなをハッピーにするんだ。