突然だが皆さん! 2016年2月8日は何の日がご存知だろうか? ズバリ旧正月だ! 中国では大型連休に入っており、日本にも大量の旅行客が訪れている。爆買い上等、お金を落としてくれるありがたーい存在ではあるが、正直言って彼らの行動には戸惑うことも多い。……いや、マジで。
筆者(沢井)も、初来日な中国人をアテンドする機会も少なくないのだが、その度にいろいろ言ったことも、思ったこともあった。それを今、ぶちまけてしまいたい。だって、もうお互いにイライラするのは嫌なんだもん!!
1.並んで、そして落ち着いて!
中国人と言えば「並ばない」「割り込む」というイメージが強い。ぶっちゃけ強い。私も、実際に現地で100回は割り込まれている。そして、それと同じくらい防御に成功している。中国の行列は、時として1秒も気を抜けない苛烈な戦場なのだ。
だがしかし! ここは日本である。行列というのは争奪の場ではなく待機の場であり、お店の人だって並んで待っていればいつか必ず対応してくれる……はず。ということで、言いたいのはこれ「一度に殺到するべからず。落ち着いて待つべし。必要なら並んで」。
2.日本式トイレの並び方は……こうだ!
「並ぶ」の項目はこれでクリアした! もうバッチリだ!! しかし、日本では中国と同じように並んでいればOKというものでもない。その最たる例がトイレである。
女子トイレの場合だが、中国ではそれぞれの個室の前に並ぶ。個室の数だけ列ができるのだ。だが、日本ではたいていの場合、トイレ全体に対して1列に並ぶ。日本で中国式の並び方をやってしまうと、完全に「割り込み」だ。NGである。トイレの恨みは後をひく。
3.ゴミは持ち帰るもの
中国人と行動していると、驚かれることのひとつが「日本の道はゴミ箱がほとんどないのに、どうしてゴミが落ちていないの?」である。言われてみると確かに……! 中国みたいに道路清掃の人もいないよね!!
「日本人はゴミをどうするの?」と聞かれ、「基本、持ち帰る」と答えたところ、すごく驚かれてしまった。……ということに驚いた。その手に持ってるゴミ、どうする気だったんだよ。とにかく、指摘のとおり日本の路上はゴミ箱が少ない。だからと言って、ポイ捨てはアウトなので、コンビニの袋などを携帯していただきたいものだ。
4.静かな場所では声のボリュームを落とした方がいい
中国人は声がデカい。普通の会話ですら喧嘩しているように聞こえるくらいだ。私も何度か、「中国人が喧嘩してるから止めて!」と呼ばれて見に行ったら、普通におしゃべりしているだけだった……という経験がある。
日本では、とくに公共の場では静かにするのがお約束だ。悪気がないパターンだとは思うが “迷惑行為” と感じる人も多いので、特にホテルのロビーや電車などでは静かにしておいた方がいい、と伝えたい。
5.必殺「郷に入れば郷に従え」やで!
そのほか「購入前の商品を勝手に開封しない(中国では中身確認のためわりとOK)」とか「食事中、テーブルの上に骨を吐かない(地域にもよるが中国ではわりとOK)」など、細々したことを挙げればいろいろある。
たいていの人は一度言えばわかってくれるが、それでも「デモデモダッテ中国では~」とか言ってきたら、魔法の言葉を唱えよう。それはズバリ……
「郷に入れば郷に従え:入郷随俗。これってもともと中国の諺でしょ(ニッコリ)」。
ちょっと卑怯だと思うが、多少のワガママさんレベルならこれで「たしかに!」と収まる。これで何ともならない人は、何を言っても無駄なのでもう知らない……と思っているのは内緒だよっ!
──以上である!
別に私は中国人の団体様と行動するのが嫌なわけじゃない。むしろ楽しいと思うことが多いくらいだ。
それより何より、わざわざ来てくれたからには、思いっきり日本を漫喫してほしいと思う。そんななかで、中国の観光客が「知らなかった」「中国のノリでやっちゃった」ばかりに、のちのち日本で肩身の狭い思いをするハメになるのがちょっと忍びないのだ。
とにかく「中国ではまかり通っていても、日本ではNGなこともある」と、ご理解いただければ幸い。むしろ、その違いを楽しんで「日本も面白かったな~」とまでいってもらえれば本望である。
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.