母親(オカン)は、自分の子供の “専属スタイリスト” である。モデルである子供たちが集う児童館や幼稚園、はたまた小学校は、母親という名のスタイリストたちの威信をかけた、真剣勝負のコレクション(ファッションショー)なのだ。きっと。
もしも仮に、「ファッションセンターしまむら」等で母親同士が鉢合わせしたら、その瞬間からスタイリスト同士の戦いは始まっている……。ということで今回お伝えしたいのは、息子がオッサンになった62才と55才のオカン同士が都内某所の「しまむら」で繰り広げた、『東京しまむらコレクション』の一部始終である。
・オカン1万円コーディネート対決
まずは簡単に、事の経緯を説明したい。この「オカン1万円コーディネート対決」は、ロケットニュース24と学研の雑誌『GetNavi』によるコラボ連載「RoGetNews24」のために企画したものだ。対決するメンツは、私(GO羽鳥)対GetNavi山田である。
場所は都内某所の「しまむら」で……という事までは事前に決めていたのだが、決行の日時は、それぞれ別。互いのオカンの予定に合わせて執り行なおうゼィとなっていた。
そして迎えた羽鳥親子の決行日。エキセントリックな羽鳥母「満莉林(マリリン)」が縦横無尽にしまむら店内を動き回っていると、どこからともなく声がした。
「マミヤさん!」
マミヤというのは、私のペンネーム「マミヤ狂四郎」のことであり、声の主は山田だった。おお、なんということだろう! 日時と時間は合わせていなかったのに、偶然にも、それぞれ同日の同時刻だったとは! まさに奇跡の好都合。その場で簡単な打ち合わせもできちゃうし、4人で写真も撮れるしで一石二鳥! ──と、その時だった!!
羽鳥母「息子がいつもお世話になっております(深々と礼)」
山田母「こちらこそ、息子がいつもお世話になっております(深々と礼)」
──な、なんということだろう! 幼少時、いつか見た光景が……オッサンになった今、目の前で!! 近所のスーパーの2階の洋服コーナーで、仲良しのヤマダ君とバッタリ会ったら、それぞれのカーチャンが挨拶し始めた状態が……いまここに再現!! ていうか、ていうか、なんだろう、この照れくささ。なんだかすっげーはずかP!
・山田母(55)のコーデに注目
それはさておき、その後は、またも別行動。羽鳥母のコーディネートは、先日「62才のオカンに1万円コーディネートしてもらったらこうなった」にてお伝えしたとおりであるが、対するGetNavi山田母(55)のコーディネートはというと……
紺&ピンクのカラーコーデ! マフラーにニット帽まで入れてきているっ……!! センスが若い! これが55才のコーディネート!! 刑事ドラマに出てきそうな激シブのハードボイルド系でキメてきた満莉林(62)とは全く違う方向性のコーディネートだ。
ちなみに、それぞれの合計金額は、羽鳥が9980円。山田が9500円。お互いに1万円ルール内におさまっている。そう、なぜルールを設けたかというと……悲しきかな、これは真剣勝負なのである。心を鬼にして、勝敗を決めなくてはならないのである!
・ガチすぎる鬼ジャッジ
そんな鬼役を引き受けてくれたのは、ティーン誌を中心に活躍しているスタイリストの小高マキさん。それぞれのコーディネートを見た小高さんから寄せられた、一切遠慮のないガチすぎるコメントは以下の通り!
小高「まず、羽鳥さんのほうは、全体的に色が暗くて、小物も何もないので重たい雰囲気。インナーが明るい色だといいと思います。ミドルネックのニットがジャケットの襟にあっていない。ハイネックのニットにするか、もう少し首元をすっきりさせるといいです。ジャケットとデニムの色はマッチしてると思います」。
──すごい……。すごい、マジのマジで一切の遠慮がない! まさしくガチすぎるコメントだ。続いて、山田母のコーディネートに対しては……
小高「山田さんの方は、小物を使ったり、色をさしたり、おしゃれをしてる感はあります(笑) が、よく見ると、アイテム同士の素材だったり、インナーのピンクやマフラーに入ってる青など、全体的に統一感がないです。マフラーのチェックとニット帽のラインもごちゃごちゃして見えます。そして、ジャケットが小さい(笑) おしゃれにサイズ感は重要です」。
──これまたガチ! キレイな顔して、マジでガチ!! ちなみに、そんな小高さんがジャッジを下した勝敗は……今発売中の雑誌『GetNavi(2016年3月号)』、もしくはネット版のゲットナビ『GetNavi web』に掲載されているゾ! はたして勝者は満莉林か? それとも7才若い山田母か!? ともかく……おかあさん、ありがとう!!
参考リンク:GetNavi web
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.