2015年12月28日、癌(がん)のため70歳で逝去したヘビーメタル界の帝王「モーターヘッド」のリーダー、レミー・キルミスター。

彼は1975年のデビュー以来、メタル界の重鎮として君臨してきたメタルゴッドだ。そんな彼を追悼する意味で、新発見された重金属の元素に「レミーの名前を付けよう!」との署名運動が、ファンの間で展開されているのである。果たして、重金属(ヘビーメタル)の元素に、メタル界の帝王レミーの名が付けられることはあるのだろうか?

・新元素記号にレミーの名前を!

レミーが亡くなる2日前、「4つの元素113と115、117と118が新たに発見された」とIUPAC(国際純正・応用化学連合)が発表。

すると、英ヨークシャーに住む会社員ジョン・ライトさんが、オンライン署名サイト ‟Change.org petition:チェンジ・オーグ・ペティション” にて、「新元素の1つにレミーの名前を付けよう!」との運動を開始したのだ。

・元素名になればレミーへの最高のトリビュートに!

ジョンさんはレミーについて、

「彼は自然界の力で、ヘビーメタル(重金属)の神髄でした。元素周期表に新たに加わった4つの重金属の1つに、‟レミウム” と名付けるようIUPACに推進するべきです」

とサイトに書き記している。ヘビーメタル(重金属)の元素にメタルゴッドの名前を冠することができれば、ファンにとって、レミーへの最高のトリビュートになるのではないだろうか。

・すでに15万人の署名が集まる

現在のところ、署名運動には15万人以上の名が集まっており、目標の20万人も目の前だ。だが元素名には、元素が発見された場所や発見した科学者の名前が付けられることが多く、発見者が命名することが決まりとなっている。

発見者がモーターヘッドやレミーのファンでない限り、いくら署名が集まっても、新元素に ‟レミウム” と名付けられることは厳しいかもしれない。

だが、ヘビーメタル界に多大な影響を残したレミーの業績は、元素名にはならなくても、今後も受け継がれていくに違いない。

参照元:TwitterMashableChange.org petition(英語)
執筆:Nekolas

▼新元素記号にモーターヘッドのレミーの名前を!