私(佐藤)は若い頃にバンド活動をしていた。自分でも呆れるほどのリズム音痴で、なおかつ根気が続かないものだから、あっさりとやめてしまった。だから、ずっと活動を続けている人たちを影ながら応援しているし、尊敬もしている。
時々ストリートで演奏している人たちを見かけると、足を止めたりするのだが、以前から知るあるバンドに才能を感じずにはいられない。そのバンド「ゴマアブラ」は、ぜひともおすすめしたい。ソウルフルでファンキー、日本人離れしたグルーブで聞く者を魅了する。ライブが本当にカッコいいんだ。
・ストリートでのライブを続ける
ゴマアブラは2007年結成。ベースボーカル・ギター・キーボード・ドラムの4人組。都内のライブハウスで活動をしつつ、ストリートでも定期的に演奏を披露している。私が彼らを初めてみたのは、東日本大震災直後の東京・JR新宿駅西口だ。
・震災後の新宿で
あの当時、計画停電などの影響で街に活気が乏しかったと記憶している。そんななかで、彼らは明るいパフォーマンスとご機嫌な演奏で道行く人たちに元気を与えていた。今でも彼らのライブを見ると、自然と明るい気持ちになるから不思議だ。
・心も身体も揺らす
ライブ映像を見るとよくわかると思う。誰よりも、彼らが音楽を楽しんでいる。演奏が秀逸であるだけでなく、メンバー4人の一体感が心地良い。心も身体の揺さぶられるようだ。
・来年ブレイクするんじゃ!?
なかでも私が注目するのは、ベースボーカルのダディー直樹。うねるようなベースを弾きながらよくシャウトできるなと、感心してしまう。マジで日本人じゃないんじゃない? と思うくらい、情熱的なものを感じる。間もなく結成10年を迎えるゴマアブラ。来年あたり本格的にブレイクするんじゃないかな。
▼彼らの真骨頂はストリート。思わず見入ってしまう
▼ラッパーとの即興セッション(10分10秒から)
▼2015年8月にリリースしたアルバム『テカらNight』の1曲「浮気だ」
▼テレビ東京「ゴッドタン」のエンディングテーマに使われた「フライ揚げる」