母親のお腹の中で育った子供と、お腹を痛めて子供を産んだ母親の絆は、言葉では言い表せないほど深く強いものがあるに違いない。

それは人間だけでなく動物も同じなようで、「捨てられた子猫を保護したら、なんと母猫が迎えにやって来た!」というニュースが話題となっている。やはり母は子を忘れないのだという、心温まるほのぼのストーリーを紹介したいと思う。

・動物病院に捨てられていた子猫

ある日、ニュージーランドのファンガレイにある動物病院の玄関に、子猫が数匹入った箱が置かれているのを従業員が発見した。その日スタッフの1人が、子猫の面倒を見るために一晩自宅に連れて帰り、次の日に子猫を連れて出勤すると、ドア先にもう1匹ニャンコがウロついていたという。

そのトラ猫は、誰かが病院に出入りする度に、なんとか忍び込もうと四苦八苦!! まったく猫が立ち去る気配がなかったため、従業員が中へ入れてあげると、なんと、ニャンコは捨てられていた子猫を見つけてお乳をあげ始めたのである!

・母猫が子猫を迎えにやって来た!!

この時になって、なぜトラ猫が執拗に動物病院に入ろうとしていたのか、従業員一同は納得したそうだ。スタッフのジュリー・ウィリスさんは、おそらく子猫が捨てたられた時に母猫も一緒に箱に入っていたが、スタッフに保護される前に箱から出て行ったのではないかと見ている。

箱から出た母猫が、病院に戻ると子猫が消えていたため、きっと近隣をウロついて探していたに違いないという。

・母猫のおかげで子猫は元気に成長中!

トラ猫が子猫に授乳している様子を見ると、「この猫が母親であることは間違いない」ともスタッフは語っている。

母猫が、子猫の毛づくろいをしたりお乳をあげたり良く面倒を見ているおかげで、子猫はすくすくと元気に育っているとのこと。一時的に里親がニャンコ一家を世話しており、2週間ほどで新しい飼い主に引き取られる予定だそうだ。

母猫の母性本能が、子猫達がいる場所へ導いたのだろう。やはり、母は子を忘れないと云われは本当なのだと、実感するストーリーである。

参照元:FacebookUSA Todayexaminer(英語)
執筆:Nekolas

▼子猫に授乳中の母猫