ありとあらゆる世界一が記録される『ギネスレコード』! その記録は、世界一背が高い人、世界一長いキス、そして「世界一のデカ盛り」まで様々だ。
そんななか、先日、中国でデカ盛り炒飯記録への挑戦が行われたそうだ。その量、なんと4トン! 間違いなく世界一!! だが、その直後に、炒飯がゴミ収集車に回収されていたという衝撃報道が飛び交ったのだ。ネット上で炎上し、調査の結果……ギネス記録は無効となったという。
・中国の4トン炒飯がギネス申請!!
チャレンジが行われたのは、2015年10月23日のこと。場所は、炒飯の発祥地と言われる江蘇省揚州だ。ギネスレコードに認定されるべく、4トンもの超超超デカ盛り炒飯が完成! 見事、記録は達成された……かに思われたが!! 直後にとんでもない報道が飛び出したのだ。
・炒飯が捨てられたという疑惑 → 炎上
その報道によると、なんと作られた炒飯はゴミ収集車に回収されていったというのである。「ギネス用の炒飯が捨てられたらしい」「ブタのエサにされたとか」 という情報はあっという間に広まり、ネット上で「食べ物を粗末にするな!」と炎上した。
・一部が家畜のエサになっていたと説明
本当に、4トンもの炒飯が捨てられてしまったというのだろうか? 中国報道によると、主催者は、当初、作った炒飯を企業や学校の学生たちに振る舞う予定だったという。
しかし、チャレンジの途中で一部の炒飯が作られてから4時間以上経過していることに気付き、食用に適さないと判断。“期限切れ” となった炒飯が家畜のエサとして運ばれていったのだそうだ。それが「回収された炒飯」とのこと。なお、その量は150キロほどとされている。
・ギネスレコードにバレて記録取り消しへ
4トン全てが回収されたわけではない、しかも捨てたのではなく家畜のエサとなった……とのことだが、ネットユーザーからは「揚州炒飯はブタのエサらしいよ!」と皮肉られる始末。そして、この報告を受け、ギネスへのチャレンジは無効になってしまったそうだ。
ギネスレコード中華地区総監の楊麗娜氏によると「ギネスレコードの大型食品の記録には厳格な規定があります。それは、チャレンジ終了後の食品は民衆に提供すること。食べ物を粗末にしてはいけない」「ギネスは不道徳な記録は認めません」とのことだ。
今回の「チャレンジ無効」の決定は、中国ネットユーザーからも概ね支持されているようである。今回の騒動をきっかけに、近年、中国でよく見られる「無意味な世界一への挑戦」の是非を問う声も出ているようだ。
参照元:YouTube、Sina Weibo、揚州晩報、TVBS新聞(中国語)
執筆:沢井メグ