自分だけの島を持つ。まさに夢のような話だが、お金さえあれば実現できてしまうのだ。世の中には無人島を取り扱った不動産屋があり、そこではたくさんの日本の無人島が売られている。
しかし無人島といわれても、映画やアニメでしか見たことがなく、どんなところなのか想像しがたい。ということで、購入可能な無人島を実際に見に行ってきたぞ! ロケットニュース取材班が向かったのは、瀬戸内海に浮かぶ「藍島(あいのしま)」。
・島までボートであっという間
藍島は、広島県東広島市にあり、安芸津港(あきつこう)から海上タクシーで約10分の距離にある。島へのアクセスは物資の搬入にかかる時間とコストを考える上で非常に重要であり、島購入の際に忘れてはいけないポイントだ。
・島の大きさ約2万4000坪!
我々取材班が島に着いて最初に感じたのは「デカいッ!!」。そう、藍島は面積7万9149.76㎡(2万3942.80坪)を有する巨大な島であり、自分の楽園を作るには十分すぎる大きさなのだ。しかしこれだけデカいと、手入れが大変そう……。
・森の中に民家を発見
取材班が島の中心部にある道なき森を進んでいると、目の前に民家が急に現れた。「えっ、誰か住んでるの?」と恐る恐る中を見てみると、そこには屋根や柱が崩れてできた瓦礫(がれき)の山が。実は藍島には戦後まで人が住んでおり、島の所々にその形跡が残っているのだ。島民は一体どんな生活を送っていたのだろうか?
・ビーチを独り占め
くずれかけの民家を後にし、生い茂る無数の竹の間を進むこと約20分。ついに我々はビーチにたどり着いた。そこでは雄大に広がる瀬戸内海を一望でき、ひとたび腰を下ろせばまさにプライベートビーチ。
優しく打ち寄せる波の音を聞きながら、青い海と空を見ていると、普段の悩みや疲れなんてなんのその。これはまさに無人島だからこそ味わえる最高の贅沢である。
・おすすめの使い方は?
この島を取り扱っている不動産屋の方に、どんな活用法があるのか聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきた。
「藍島のおすすめの使い方は、やはり宅地がありますので男の隠れ家的な “基地” としてログハウスのようなものか、テント風ロッジのようなもので寝泊まりができる環境を整え、昼間は釣りやマリンアクティビティを存分に楽しみ、夜は満点の星空を肴に仲間と酒を飲むというのが最高ではないでしょうか? 邪魔する人も物も何もない自分の王国ですから」
・島購入は夢のまた夢?
あっ、そうそう、気になるこの島の値段だが、なんと4億円! やはり島の購入はお金持ちだけの特権なのだろうか……いやいや、肩を落としてはいけない。購入可能な島の中には2000万円クラスのものもあり、頑張れば買えるかもしれないのだ。まあ、相当頑張らないといけないが。
さて、もし島を買うことできたら、みなさんは何がしたいだろうか? 巨大な別荘の建設? 島全部を使ったかくれんぼ? 静かなビーチに寝そべりながら天体観測? 島を買うお金が貯まるまでは、とりあえず妄想にふけるべし!
参考リンク:アクアスタイルズ
Report:田代大一朗
Photo:RocketNews24.
▼藍島探索の様子