栃木県那須町といえば、温泉地や別荘地が多くあり、皇室の御用邸もあることから「ロイヤルリゾート那須」と呼ばれている。だがその一方で、リゾートとは無縁の「個性が強すぎる珍スポット」が乱立する、激ヤバミステリーゾーンでもあるのだ。
今回、紹介するのは『黄金の巨大神像』。存在感がMAXすぎるため、周りの観光美術館がかすんで見えるらしく、地元の方でもリアクションに困ってしまう珍スポットとのこと。では早速、実際どうだったのかをレポートしていこう!
・これは目立つ
那須のメインストリートである那須街道を外れて、キレイな観光美術館などが並ぶ脇道へと車を進めると、明らかに場違いな黄金の巨大神像が現れる。小鳥がさえずる静かな裏通りに、ゴジラ級のインパクトを持つ黄金像は全くマッチしていない。
どうやら、ここは東京の大田区に本拠地を置く新興宗教団体「神明大神宮」の施設、那須別宮のようだ。
入口には、「長生きをしたい人」から「スポンサーを得たい人」まで幅広く参拝を勧める看板がある。守備範囲はかなり広いようだが参拝者はいない……理由は簡単。あの黄金像がデカすぎて怪しいからだろう。
・参拝料1000円
参拝をするためには、1000円のチケットを買わなければならない……高い、高い気がする。やはり帰ろうかなと思った瞬間、黄金の巨大神像の視線を感じ、気がついたら筆者は財布から1000円を出していた。カツアゲされた気分を味わった後に、巫女さんから参拝の説明を受けて中へ。
・天手力男命(あまのたぢからおのみこと)
話によると、この黄金の巨大神像のモデルは、天手力男命(あまのたぢからおのみこと)らしい。神話の中で、重い天岩戸(あまのいわと)をさっと引き開けて、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を外に出したという怪力の持ち主である。
黄金像も今まさに、右手でグイッと岩を開ける瞬間のポーズをしているが、もっと気になるのは左手から水が流れ落ちていることだ。この水でお金を洗えば「何倍にもなって返ってくる」し、飲めば「ガンが治る」……らしい。神話の要素はゼロだが、筆者も水を飲んで お金を洗ってみた。
・那須町を見渡せる隠れ絶景スポット
ちなみに黄金像の中にはエレベーターがあって、頂上のパノラマ大展望台へ行くことができる。ここからは那須町を360度 見渡すことができて気分は最高だ。他に参拝者もいないし、世界を独り占めしたような気分になれる。
迫力満点の黄金像と慣れない宗教施設に緊張してしまうかもしれないが、この大自然を眺めればすっかり心が癒されるだろう……っていうか「那須町を見渡せる」ってデカすぎるだろ!!
まあ、とにかく絶景スポットであることには違いないし、紅葉も10月下旬には見頃のピークを迎える。気になった人は ぜひ足を運んでみてくれ!
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 神命大神宮 那須別宮(しんめいだいじんぐう なすべつみや)
住所 栃木県那須郡那須町大字高久丙4-17-24
時間 9:00~18:00(10月~3月 17:00)
参考リンク:神命大神宮 那須別宮HP
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼入口周辺にある看板
▼参拝マップ。参拝には順番があるらしい
▼全長は約25メートルだ。ビル7階くらいの高さだろうか……
左手からはありがたい水が
▼お金を洗おう
▼「力」と書いてあるオリジナルTシャツなども販売している
▼ぜひ、来てくれよな!
▼ももクロが歌う『天手力男』