中国のサッカーと聞いてパッと思い浮かぶのは、なんといっても映画『少林サッカー』であろう。現実とかけ離れたプレーに世界中が驚愕。究極のサッカーが繰り広げられたのは、見たことのない人でも知っているに違いない。
もちろん、それは映画だからこそ楽しめた話。現実では、アクロバティックなプレーはそう見ないのだが……先日行われた中国サッカーで驚くべきプレーが飛び出していた。なんと仲間の顔面をオーバーヘッドキックで蹴り上げたというのである!
・中国スーパーリーグでの事故
まさかのプレーが起きたのは、2015年10月17日に行われた中国スーパーリーグ・上海申花(青)vs 長春亜泰(白)の試合。蹴っていいのはサッカーボールだけ、ましてや仲間の顔なんて蹴る訳ない。そう思う人もいるだろう。だがしかし……!
本当に蹴り上げているのを確認できるのが、動画「LI Jianbin bicycle kicks his teammate in the face Shanghai Shenhua VS Changchun Yatai (10/17/2015)」だ。一連の流れを簡潔に説明すると、次のようになる。
・一連の流れ
高く弾んだボールをクリアしようとした上海申花の選手同士が交錯。3番の選手がオーバーヘッドキックでクリアしようとしたところ、同時に飛んでいた2番の選手の顔面を蹴り上げてしまったのだ。
しかも、生ぬるい蹴りではなく、格闘技のようなガチの蹴り。死角から飛び込んで蹴られた選手は意識を失っているようにも見え、危険なプレーとなってしまった。ボールに対する執念はわからないでもないが……。
・状況を考えたプレーをするべき
とはいえ、少なくともこのオーバーヘッドキックはピッチの中央部分でやるプレーではなかったのではないか。不慮の事故といえばそうだが、もう少し状況を考えれば防げた事故だろう。
以前、自陣前でオーバーヘッドキックを空振り → 自殺点をした中国人選手をお伝えしたように、アクロバティックな大技は必ずリスクを伴う。繰り出す時はそれなりの覚悟を持ってやらなければいけない。
▼まさか仲間の顔面を蹴り上げるとは……
▼予備動画
https://www.youtube.com/watch?v=KOAbohTf9co