【ロングインタビュー】日本を代表するロックバンド『人間椅子』の和嶋慎治氏が語る表現のコツ 「20年を経てわかった」(その2)
・作曲について
苦労時代から不死鳥のようにシーンにカムバックした人間椅子。ここ最近の盛り上がりは、26年間独自の道を追及してきた音楽性があればこそである。そんな独特の曲達はいかにして生まれてくるのか? 誰もが気になるであろう質問を投げかけてみた。
私:曲を作る時は歌詞から作りますか? 曲から作りますか?
和嶋氏:昔はイントロのギターリフみたいなところから曲を先に作ってたんだけど、ある時期からそれはちょっと違うなと思ったんだよね。というのは、あまりに曲先行でいくと、パーツ同士を貼り付けたみたいになって、結局その曲で何をやりたいのか分からなくなる時がある。煮詰まるってやつだね。
それで、その作り方に限界を感じて……、今はコンセプトから作るようにしてる。この曲でこういうのを表現がしたいっていうのをまず決めて、曲作って詞を書いてみたいな感じ。
私:曲を作る時は1人で作りますか? 全員で作りますか?
和嶋氏:僕の場合は、大体1人だね。MTRっていう多重録音できる機材で、部屋で1人で曲のアイデアを作る。ただ、アイデアを得るために、山にキャンプに行ったりすることはあるかな。
私:1人でですか?
和嶋氏:1人で(笑) 小っちゃいMTRとか持って山に行って湧いてきたアイデアを録音する。自然と対話してる感じで、凄いフレッシュなアイデアが出るんだよね(笑)。それをバンドに持っていって、曲として無理がないようにテンポとかアレンジを変えたりする感じ。
私:1人で曲のアイデアを作る時は、ベース、ドラム等の楽器も一通り打ち込みますか?
和嶋氏:MTRで作る時は全部入れてる。曲構成とかも一通り全部。
私:なるほど……人間椅子の組曲調になってる曲展開はバンドで作ってるんですか? 自分で作ってるんですか?
和嶋氏:割と自分で作ってるかな。ああいうのって緻密だから、ちゃんと組み立てないとメタメタメタっていっちゃう(笑) だから、思いついた時はちゃんと何小節目でこう変わるっていうのを自分でMTRで作って、スタジオに持っていく。変拍子の展開とか1人で部屋でやんないと逆に上手くいかないんだよね。
・ライブについて
ロックバンドは、ライブで評価が決まるといっても過言ではない。圧倒的キャリアに裏打ちされた人間椅子は、ライブでの評価ももちろん高い。ライブの際 “どういった部分に気を使うか” をバンドマン目線で聞いてみた!
私:ライブをやった時の “良いライブだったかどうか” はどこで判断していますか?
和嶋氏:ライブについては、曲を通じてその世界を “お互い共有してる” っていうことをより意識してやるようになった。その中で、自分達の表現を淀みなく発揮できた時は良いライブだね。川が流れるようにライブが進んだ時。そういう時はお客さんも凄く一体感がある。そういうライブはあっという間に終わっちゃったりするんだけどね(笑)
あんまり良くないなっていう時は、プレイしながら悩んでたりする。失敗するんじゃないかとか、これはお客さんに受けてないんじゃないかとか、何か別の考えが浮かんでくる。ここ数年のライブはそんなに悪いライブはないと思う。コツがわかったんだよね。流れるようにやっていけばいいんだってことがさ。
私:そのコツが分かるまでどれくらい時間がかかりましたか?
和嶋氏:ん~……、20年くらい(笑)……実際の話。悩みなくできるようになるまでは、10年以上は絶対かかる。曲が訴えるものだとかコンセプトが必要だって気がついたのが、10年くらい前だから。それまで分からなかった。
・2回目の出場となるオズフェスト
2回目の出演が決まった「オズフェスト」。これは、人間椅子が多大なる影響を受けたことを公言している、「BLACK SABBATH」のヴォーカル、オジー・オズボーンが主催するフェスだ。紆余曲折を経てついにたどり着いた2度目の夢舞台。意気込みを語る和嶋氏はアラフィフにして、キラキラ輝く少年のような表情を見せていた。
私:最後に、11月22日に迫った「オズフェスト」への意気込みをお願いします。
和嶋氏:また呼んでもらえたっていう喜びが凄いんだよね。2013年のオズフェストでひとつの夢を果たしたと思ったんだけど、今回また誘われて……夢は続くんだと思った。海外ツアーは憧れなので、今回のオズフェストで海外に行けるキッカケがつかめればなあと思うよ。
だから、もちろんここでベストを尽くすよ! ここでベストを尽くさなかったら何のためにこれまで音楽をやってきたんだっていう話だしね。日本人でもハードロックができるっていうところを見せたいよね。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
中澤星児


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