2007年にSF小説『虐殺器官』でデビュー後、わずか二年でこの世を去った早世の天才SF作家・伊藤計劃(いとうけいかく)。2015年10月2日に全国公開となった『屍者の帝国』を皮切りに、彼の遺した三作品が三カ月連続で映画化されることが話題となっている。
公開初日の本日、お台場シネマメディアージュの18時45分からの上映終了後に予定されている舞台挨拶のチケットは、映画公開を待たずに完売してしまった。そんな状況の中、チケットが取れなかった人や遠くて参加が難しい人、はたまた単純な祭り好きに朗報だ!
キャストの声優達や監督が登壇する本イベントが、ニコニコ生放送で配信されることが緊急発表されたぞ。
・登壇者
舞台挨拶に登壇するのは、細谷佳正(ジョン・H・ワトソン役)、村瀬歩(フライデー役)、花澤香菜(ハダリー・リリス役)、楠大典(フレデリック・バーナビー役)、山下大輝(ニコライ・クラソートキン役)、牧原亮太郎(監督)の6人。ファンにとっては裏側が聞ける貴重なチャンスだ。
・開演は20時45分から
配信の時間は20時45分からで、その10分前の35分から開場となる。35分からワクワク待機するも良し、待ち時間なしでいきなり本編に突入するも良し。自分のタイミングで見られるのも配信の良さである。
・本編冒頭の映像を公開
この配信の目玉は、何と言っても開演の20時45分から始まる映画本編の冒頭映像。原作が小説の作品は、読んだ各人が絵を想像している場合が多いため、名作であればあるほどアニメ化が難しい。私の個人的感想を言うと、映画化やアニメ化に失敗しているパターンの方が多い気がする。今回の配信は、映画のクオリティを判断する一つの要素となるだろう。
「気になるけど見に行こうかな~、どうしようかなあ……」という人はこの配信を見て判断してみてはいかがだろうか。また、昨日10月1日に、11月公開予定の本プロジェクト第2弾『虐殺器官』を制作しているアニメ制作会社「マングローブ」が破産手続きに入ったことが発表された。
それを受けて11月13日公開予定だった『虐殺器官』は延期となり、第3弾『ハーモニー』が11月13日に公開が繰り上げられることが発表されている。今後このプロジェクトはどういう展開を見せるのだろうか? そういった意味でもこの映画を占う配信になるかもしれない……。
参照元:『Project-itoh』公式HP、ニコニコ動画、毎日新聞
執筆:中澤星児
▼劇場アニメ化発表PV
▼キャスト・主題歌発表PV
▼劇場本予告
https://www.youtube.com/watch?t=1&v=xOsCVgCZp_0