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中国人の日本製炊飯器への愛情が止まらない。皆さんも量販店や空港で旅行中の中国人が、それはそれは嬉しそうに大量の炊飯器を購入する姿を見たことがあるだろう。爆買いだ。

日本製のものを愛してくれるのはありがたいが、そこまでしたくなるほど中国の炊飯器はイケてないのだろうか? 炊いたらコメが爆発でもするのか!? というか、あんな重いものをいくつも持ち帰るなんて中国人は何を考えているんだ!

気になって仕方ないので、私・沢井メグが中国に炊飯器を買いに行くことにした。 

・中国に炊飯器を買いに行ってみた

ということで、たどり着いたのは中国の大手家電量販チェーン「蘇寧電器(スーニンでんき)」の上海海寧路店! スマホゲームに夢中になっていた店員のオバちゃんに「炊飯器くださーい!! 中国メーカーで、オススメを教えてください!」と声をかけてみた。

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・オバちゃんのオススメをください!!

するとゲームに夢中になっていたオバちゃの目がキラリと光った。「あ、めっちゃ高いやつを勧めてくるパターンかな」と思った瞬間、非常に意外な回答が返ってきたのだ。「オススメ? 価格帯によるよ? どんなのが欲しいか言ってみ?」

たしかに! ごもっとも!! 家電は価格によってスペックも変わるもの。何より、客が欲しいモノを勧めたいということか!(たぶん) オバちゃん大正義すぎだろ……。

・編集部の炊飯器と同等のスペック&価格のものを購入

普段、ロケットニュース24で使っている炊飯器・東芝『RC-10HH』と価格&スペックが同等のモノを探してみたところ、見つかったのは『美的(ミデア)』の8合炊き炊飯器、399元(約8000円)! 中国炊飯器界で12年連続売上げNo.1という商品だ。

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『美的』は中国の炊飯器のシェアNo.1のメーカーだと言われている。かつて別分野ではあるものの、東芝と業務提携をしていたこともあるそうだ。しかも今後、炊飯器で日本進出を狙っているというではないか。何やら運命めいたものを感じる。これは戦う相手として十分だ。キミに決めたーっ!! 

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・「日本に持って帰る」と言ったら爆笑された

購入の際、「日本に持って帰って使うねん」と伝えたところ、「炊飯器を買って帰る日本人なんて初めて見た(笑) 中国人は日本の炊飯器を買うけど」と大爆笑されてしまった。そして「変圧器がいるよ! 電圧が違うからね。でもウチでは扱ってないから、電器街の “宝山(バオシャン)” に行きなさい」と、最後まで世話焼きぶりを発揮してくれたのだ。

魔界電器街・宝山についてはクーロン黒沢氏の記事でご確認いただけるが、確かにそこなら何でもありそう。気にかけてくれてありがとう、オバちゃん。

・重い、そしてかさばる

かくして購入した炊飯器だが、問題は空港までの移動だ。……それなりに重いのだ! 片手にスーツケース、片手に炊飯器。完全に両手はふさがるし、階段を上るのなんか一苦労。1個持ち帰るだけでも大変なのに、中国人のなかには一人で何個も炊飯器を買う人もいる。

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こんな面倒くさい思いをしてまでゲットしたい日本の炊飯器って何なんだ? そうか、やはり、面倒を面倒と思わせないほど中国の炊飯器はヤバいってことなのか? 一体、世界で何が起こっているんだよ!!

・なお、飛行機への持込は余裕でした

何とか空港にたどり着き、そして最後の関門にやって来た。空港&税関! 正直、没収されないかとビビっていたのだが、浦東空港で炊飯器の持ち込みについて聞いたところ「大丈夫ですよ」と余裕のヨッチャン。炊飯器は手荷物として飛行機に乗り、無事に日本に上陸したのだった。

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ひとまず、持ち帰ることには成功した。しかし購入しただけでは、炊飯器の良し悪しはわからない。次回の記事でそのチカラを確かめるべく実際に使ってみたい。が、しかし!日本における中国炊飯器一本勝負、そう簡単にはいかなかった……「う、う、う動け―ッッ!!」(パズー風)。次回につづく

参考リンク:China Pressマイナビニュース
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼雨のなか、炊飯器を買いに行く
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▼すでにしんどいわ
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▼こちらが購入した『美的(ミデア)』の炊飯器だ!
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▼いろいろ入ってる。なんだか良さげ
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▼しかし、使ってみないとわからない! 日本に持って帰って使ってみたいと思う!!
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