スポーツを観戦する際に思わず賛辞を贈りたくなるのが、スポーツマンシップに則ったプレーだ。たとえ想定外のアクシデントが起きたとしてもフェアに戦う姿は、見ている方まで清々しい気持ちにさせてくれる。
だからこそ感動も生まれるのだが、先日開幕したイングランドサッカーで心温まるプレーがあったのでご紹介したい。その一部始終は、動画「Doncaster v Bury」で確認できるぞ!
・イングランド3部リーグでの出来事
そのフェアプレーが見られたのは、2015年8月8日に行われたイングランドの3部リーグのドンカスター vs ベリーの試合。白のドンカスター、青のベリーはお互いに譲らず、0−0のまま試合終盤を迎えた。
・想定外のゴール
そして事件が起きたのは、怪我人が出たことで、一度ピッチ外にボールが出された次の瞬間だ。感謝の気持ちを込め、相手ゴールキーパーにボールを返すドンカスター。ここまでは、よく見かける光景なのだが……
な、なんと! 少し強めに蹴りすぎたボールは、大きな弧を描いて直接ゴール! それまでどちらも奪うことができなかった先制点が、思わぬ形でドンカスターに転がり込んだのである!!
・フェアプレーに徹するドンカスターの選手
試合を決める1点となるだけに、映像からもベリーの選手たちが困惑している様子が伝わってくる。ところが! 素晴らしい対応をしたのが、ドンカスターの選手たち。一体、どんな行動をとったのかというと……
試合が再開しても彼らはディフェンスをすることなく、故意に同点ゴールを献上。スローイン前のフラットな状態に戻して、試合を再開させたのである。なんという紳士的な対応だろうか。
・引き分けのまま試合終了
ちなみに試合は、1−1の引き分けのまま終了。もしフェアプレーに反し、1点差でドンカスターが勝利していたら、後味の悪い試合となっていたことだろう。このプレーに世界中から称賛の声が上がっているのも納得だ。
▼アクシデントが起きるのは1:28〜
▼予備動画
https://www.youtube.com/watch?v=3rqiwVJB9Io