「夏だ!! ゴキだ!!」。そんなポップなフレーズが話題を集めてはや数日……皆さんはゴキブリと「ふれあい体験」ができる衝撃イベントを覚えているだろうか。そう、山口県周南市にある徳山動物園で行われている特別企画のことだ。
害虫界の絶対王者・ゴキブリ。そのイメージが変わるかもしれないイベントとのことだが、はたして本当なのか。ただ、動物園の情熱はガチな様子なので、これは検証せねばなるまい。ということで、実際に行って確かめて(ふれあって)きたぞ。
・ゴキブリとのふれあいを前に空も気持ちも晴れない
まず先にお伝えしておこう。筆者(私)は、ゴキブリを発見したら殺虫剤で即ポアするくらい苦手である。むしろ好きな人を今まで見たことがない。そのため、本当にゴキブリに対するイメージが変わるのか、一向に疑心暗鬼の心は晴れなかった。
それに呼応するかのように、取材当日はあいにくの空模様。むしろ動物園に向かっている最中はドシャブリで、車の前方が見えないほど。もしかしたら私が泣いていたのかもしれないが、ゴキブリとのふれあいを前に気持ちが沈まずにはいられなかったのは確かだ。
・いよいよ動物園に到着
動物園に到着した私は、意を決してごきぶり展へと向かった。そして飼育員さんから説明を聞いていると、どうやら私の相手はマダガスカルゴキブリと判明。マダガスカルといえば、新鮮なフルーツ大好きなオシャレ野郎。実にゴージャスなゴキブリである。
普通のゴキブリよりもマシかと思ったが、ゴキブリであることには変わりはない。もはやゴキブリを前にした私は脳内変換できず、思考回路が停止したロボットみたいになっていた。そんな中……「触ってみますか?」と飼育員さん。ついにキタッー!!
・意外とイケる
マジでその時がやってきてしまった。さっそく手のひらに乗せてもらうと、私は内心パニック状態。「落ち着いて見るとカブトムシの幼虫っぽい! でも今持っているのはゴキちゃん!!」……といったように、やはり脳と体が一致しなかった。だがしかし!
このマダガスカルちゃんは飛ばないと聞いて一安心。フッと体が軽くなったように感じると、余裕を持ってプニプニした感覚を堪能している自分がいた。黒光りが飛んで襲ってくるという恐怖心があるから怖かったのかもしれない。
意外と大丈夫だった自分。では他のお客さんはどうなのだろうか。その後、ゴキブリ展を訪れた人たちを観察してみたところ、やはり最初は「イヤァァァ……!!!!」という反応を示すものの、恐る恐る手に取ってみるとアラ不思議。イケてしまっていたぞ!
・夏休みは毎日開園
結論、ゴキブリは意外とイケてしまうことが判明した。もし徳山動物園の熱意がなければ、そのことに一生気づかずにいた可能性も高いので、今では貴重な体験をさせてもらったという気持ちだ。
子供たちの夏休みに合わせ、現在は毎日開園している徳山動物園。2015年7月18日に始まった『ごきぶり展』も8月31日まで毎日行われているので、思い出作りにいかがだろうか。先日の三連休では、多くのお客さんが訪れたそうなのでぜひ行っておこう!
参考リンク:徳山動物園『ごきぶり展』
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼やってきました徳山動物園
▼雨が降っているからか気持ち良さそうなペンギン
▼ゾウさんもいた!
▼……って、目的はごきぶり展だ
▼掲示板にはポスターがびっしり
▼実際にふれあったマダガスカルゴキブリ
▼でけえぇぇ……
▼あれっ、意外とイケるかも
▼他のお客さんもイケてる!
▼世界のさまざまなゴキブリを見ることができる
▼そっとあけてね……?
▼ギャッー!! なんて仕掛けも(笑)
▼展示室にはゴキブリがびっしり
▼からだの仕組みを知ることもできる
▼撮影スポットもあるぞ
▼巨大ゴキブリホイホイ
▼そしてゴキブリ帽子まで!
▼……周りに子供がいなかったのでコッソリ撮影
▼ゴキブリレース見たかった……!
▼ゴキブリは暗いところが好きなのでゴールを黒く塗っているそうだ
▼ちょっとかっこいいかも!?
▼徳山動物園でゴキブリとふれあってみよう!