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2015年7月11日、胆管腫瘍のため55歳で亡くなった任天堂の岩田聡(いわた さとる)社長。その訃報は世界中のゲームファン、ゲーム関係者に大きな衝撃を与えた。各界から哀悼の意が表されているが、中でも家庭用ゲーム機「PlayStation」でしのぎを削った、ソニーのメッセージが印象的なのでご紹介したい。

・シンプルなメッセージ

42歳の若さで社長に就任し、「ニンテンドーDS」や「Wii」を送り出した岩田社長。ライバルであるソニーにとっては、手ごわくも尊敬に値する人物であったことは想像に難くない。ソニーは PlayStation の公式ツイッターアカウントで、短くこう記している。

「Thank you for everything, Mr. Iwata.」

(Twitterから引用)

訳すと、「今までどうもありがとう、ミスター岩田」となり、そのシンプルさがかえってゲーム業界を襲った悲しみと、岩田社長の偉大さを物語っているといえるだろう。

・ライバルだからこそ

ファミコン・スーパーファミコンが絶対王者だった時代から、やがて PlayStation 一人勝ちの時を経て、再びニンテンドーDS や Wii で優勢になった任天堂。2009年には売上高が1兆円を超えるなど、過去最高の業績を記録した。その立役者は紛れもなく岩田聡社長である。

長年ライバルとしてしのぎを削った、ソニーだからこそ短い言葉で全てが伝わるのかもしれない。故人のご冥福を祈りたい。

参照元:Twitter @PlayStation
執筆:P.K.サンジュン

▼シンプルながら、印象的なメッセージだ。