日常的にグルメ系の口コミサイトを活用している人も多いと思う。行ったことのないお店や、食べたことのないメニューについて、役立つ情報が載っていることが多い(そうでない場合もあるが)。
・なぜコンビニレビュー?
その口コミサイトで最近よく見かけるものがある。それはコンビニのレビューだ。店舗は違っても同じチェーンであれば、基本的に品ぞろえはほぼ同じ。地域差は若干あっても、商品の味もそう変わるものではない。なのにナゼ、コンビニレビューをしてしまうのか? これらの投稿をしている人は何を訴えたいのか? 独自に解析してみた。
・グルメに違いはない
まず考えておきたいのが、グルメ系口コミサイトの使い方である。投稿は飲食店に限定されている訳ではないので、「コンビニNG」というルールはない。したがってコンビニで販売している飲食物であれば、投稿するのに問題はないだろう。投稿内容を大まかに見てみると、以下の傾向が見えてくる。
・新商品の販売報告
例文:「今月発売の新商品最速ゲットー♪ ○○(コンビニチェーン名)の■■店には、たくさん陳列されてましたよー! まだという方はお早めにー♪ もちふわトロリでマジでヤバいです(笑)」
販売開始前からネット上で注目を集めていた新商品を、いち早く購入できたことを報告する内容だ。投稿者と同じように「早く買いたい!」という人には、大いに役立つ内容である。
・好きな商品のレビュー
例文:「○○(コンビニチェーン名)の▲▲(商品名)に激ハマり中! 今日だけで3個も食べてしまいました♪ 関係ないけど、お店の方、いつも優しく接してくれてありがとう~!」
ある商品に対して、中毒気味に購入している様子を伝える内容。まだ食べたことがないという人がこの内容を見たら、「そんなにうまいのか?」と気になってしまうはずである。
・個人的な応援
例文:「○○(コンビニチェーン名)応援隊の■■(ペンネーム)です! 今日はとっても天気が良かったので、○○(コンビニチェーン名)にふらりと立ち寄ってしまいました。やっぱりこんな時には××(コンビニチェーンの看板商品)だよね~♪ よっし今日もガンバるゾ!」
熱烈なファン精神を抱いているチェーンを、ひたすら推す内容。気持ちはわかる、わかるけどそれブログで良くない? と思ってしまう……。
・まとめ
コンビニの内容を投稿するユーザは結構多い。いろいろなお店を食べ歩きしたい人にとっては、あまり役に立たない内容のように思うのだが、商品に関する感想を知りたいときには大いに役立つだろう。
したがって、グルメ系口コミサイトは「コンビニ」ジャンルを作った方が良いのではないだろうか。投稿内容をより見分け易くなるので、ぜひ運営会社に検討していただきたい。
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24