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いよいよ始まった2015年の夏フェスシーズン。一説には、夏フェスは出会いも多いらしいから、良い子のみんなはルールを守って恋も音楽も楽しんでくれよな! それはさておき、夏フェスの時期に横行するのが、いわゆる「チケット詐欺」である。

実は昨年、筆者の妹がまんまとチケット詐欺にあった。約2万円の被害に遭い、もちろんお金は戻って来ていないし、犯人も捕まっていない。その経験を踏まえて、チケット詐欺に引っかからないため、最低限守るべき4カ条を伝授したい。

・その1:「掲示板は絶対に使うな」

開始直前に大物アーテストの参戦が電撃決定し、「やべえ行きたい!」 と急きょチケットの手配をする人もいることだろう。そんなとき、SNSや “チケット譲ります掲示板” でチケットを探す人は多いと思うが、多少の繋がりがわかるSNSより、全く身元の分からない掲示板はマジで危険である。絶対にオススメ出来ない。なお、SNSが安全と言っているわけではないぞ。

・その2:「チケットは手渡しか、透明な封筒で代引きにすること」

詐欺に合う場合、支払いはほぼ100%、振込みである。「もう日にちがないんで振り込んで下さい!」「振込確認したら発送します」というのが、詐欺師たちの常套文句であるが、絶対に振り込んではいけない

考えてほしい。「行けなくなったから譲ります」という人が、そんなに急ぎでお金が必要だろうか? 音楽を愛する人間が、「先に金払え!」 というだろうか? 支払いはチケットを直接受け取りその場で払うか、透明な封筒に入れて郵送してもらい、中身を確認してから代引きにしよう。

・その3:「写真や電話にだまされるな」

詐欺師は、「ほらほら、チケット持ってますよ」と、チケット画像付きの投稿をしていることが多い。なので、「写真があるから安心」などとは思ってはいけない。多くはどこかからコピーしてきた画像だし、実際にチケットを持っていても、譲ってはくれない。

また、これは妹が実際に経験したことだが、詐欺師は普通に電話に出る。振込み前、不安に思った妹が連絡してもいいか尋ねて電話したところ、とても親切そうな男が電話に出たらしい。……だが、実際は詐欺師だった。詐欺師は一通り詐欺が終わったら電話を解約すればいいだけである。「電話したから大丈夫でしょ」とは甘すぎる考えだと言わざるを得ない。

・その4:「警察に言っても無駄。とにかく冷静になれ」

被害に遭い警察に駆け込んだ場合、警察は一応の対応はしてくれるが、インターネット上の詐欺犯を検挙するのはそれ相応の時間がかかる。どうしてもフェスに行きたくて、夢中でチケットを求めている時は気付かないかもしれないが、冷静になれば「知らない人の口座にお金を振り込む行為」は、危険そのもの。妹は「どうして振り込んじゃったの?」 と言われたらしい。全くその通りである。

一番いいのは、早めに正規の値段でチケットを確保しておくこと。もしくは潔く諦めることである。自由な夏フェスを汚す詐欺行為は言語道断だが、詐欺に遭わぬよう自分を戒めることも重要だ。もし、正規ルートでチケットを購入できずに探している場合、この記事を一読して心を落ちつけてほしい。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.