ぼったくり……。被害にあったことがある人はいるかもしれないが、ぼったくる側に回ったことがある人は、そう多くないハズだ。まずそんなシーンに出くわすことがないし、あったとしても良心の呵責(かしゃく)に耐えられず、結局はぼったくれない人が大多数に違いない。だがしかし……。
iPhoneゲームアプリ『ぼくのぼったくりBAR』は違う。プレイヤーはバーの店長となり、借金1億円返済のため、学生や会社員からボリにぼってボリまくるのだ! ……と、一見どうしようもないこのゲームがジワジワ面白いのでご紹介したい。
・ボッタクリバーの店長になる
『ぼくのボッタクリBAR』は、「RAMS DESIGN K.K.」が手掛けるR-17指定のゲームアプリである。ゲームの概要としては、プレイヤーはバーの店長となり、借金1億円返済のため、客から会計をバリバリぼったくっていくというもの。飲み物の仕入れや、女の子・客引き・用心棒の雇用、新規店舗の出店などもあり、単純ながらジワジワくる内容となっているぞ。
もちろん、ぼったくりすぎると客からクレームがついたり、店の周辺を警察がうろついたりするようになり、最終的には「ボッタクリ条例違反」でガサ入れイベントなどが発生する。プレイヤーは細心の注意を払いながら、時には少しだけ、時にはガッツリとぼったくっていくのだ。
・いちいち細かい設定が面白い
ディティールの細かさもなかなかで、例えば最初の店舗は「西川口」のバーである。借金を返済するごとに、「池袋西口」「御徒町」「歌舞伎町」とステップアップ出来るのだが、スタートに「西川口」を選んだ辺りに、開発者のセンスを感じずにはいられない。
女の子・客引き・用心棒の設定も細かく、仲介料やレベルが高いほど、有能な人材を確保できる。レベルの高い女の子になると、ドンペリやレミーマルタンなどの高価なお酒を客に飲ませてくれるから、ぼったくり単価も一気に上がるのだ。
・ブラックユーモアあふれる世界観
……と、ハッキリ言ってどうしようもないゲームではあるのだが、実際にやってみるとこれがなかなか面白い。開店中は付きっきりでゲームを見ていなくてはいけないものの、時間潰しゲームとしては単純に楽しめるだろう。
何より、そこはかとなく『笑ゥせぇるすまん』の香りがする、ブラックユーモアあふれる世界観は、現代人に一種の癒しを与えてくれるにハズだ。なお、言うまでもないが実生活でのぼったくりは絶対にダメだぞ! ゲームをプレイして「ぼったくられる」怖さを学ぶべし!!
参考リンク:App STORE「ぼくのボッタクリBAR」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.