突然だが、皆さんは「ちばらき」という言葉を聞いたことはあるだろうか? 見ての通り、「千葉」と「茨城」をかけあわせた言葉。両県の県民によると、自虐的に使ったり、東京の人が言っているイメージがあるらしい。似たようなところで群馬と埼玉をセットにした「ぐんたま」とう造語もあるのだとか。
それはさておき、まさに両県の境・千葉県香取市には『ちばらぎ』というお菓子があるという。なんというインパクトのある名前……! 気になって仕方がなかったので購入してみたところ、ユニークで美味しいお菓子だったので報告したい。
・千葉県香取市佐原のお菓子『ちばらぎ』
この『ちばらぎ』は千葉県香取市佐原(さわら)の銘菓である。地元の菓子店「大和屋」さんの商品だそうだ。佐原駅付近のの観光案内所で一箱800円で購入した。
箱にはデーンと『ちばらぎ』という名と共に、佐原や茨城県潮来(いたこ)など千葉~茨城にわたる利根川・霞ヶ浦一帯の水郷の地図が描かれている。
「千葉の佐原銘菓なのにどうして茨城の地名まで?」と思ってしまうが、実は、このあたりは行政区画こそ分かれているものの、昔から文化も似通っていて交流が盛んであるそう。そこで、愛情をこめてこの水郷一帯を「ちばらき(ちばらぎ)」と呼んでいるのだとか。
・バター入りの生地と芋の入ったあん
なるほど!! 「“ちばらき” は自虐的に使われる」なんて声もあったが、実はそんなハートウォーミングな意味も込められているのですなぁ!
そんな地元愛たっぷりな名前のお菓子は一体どんな味がするんだろう。さっそくひとつ手にとって包装紙を外すと、中からはアルミの小箱が登場した。『ちばらぎ』はホイル焼きのお菓子であるようだ。
中はバターが香る小さなケーキ状の洋菓子が入っている。こういうホイル包みのお菓子には、マイルドな黄身あんが入っていることが多いが、『ちばらぎ』のあんには、ほんのりサツマイモの香りがする! バターたっぷりのホロホロな皮の中にサツマイモ味のあんとは、完璧なゴールデンコンビ。もっと買えばよかった~!
・豆知識もコミでお土産にぴったり
そういえば茨城は「干し芋生産量日本一」。実は千葉だってサツマイモの産出量は日本第3位で、なかでも香取市はサツマイモの栽培に適した土壌なのだとか。たしかに、香取神宮や “小江戸” と呼ばれる「佐原の町並み」では、芋のお菓子をよく見かけたなぁ。なるほど、なるほど!! なんとなくだが舌でも「ちばらき」を感じることができた気がした。
美味しいお菓子を楽しめるだけでなく、豆知識も増えて一粒で二度美味しい気分になれるお菓子『ちばらぎ』。これは小話もコミでお土産にするのに良さそうである!
参考リンク:旅なび! 佐原、かとりんく、香取あぐりぱーく
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼千葉県香取市の佐原で……
▼佐原銘菓『ちばらぎ』を買ってみた!
▼ち・ば・ら・ぎ
▼包み紙には両県にまたがる利根川・霞ヶ浦一帯の水郷地帯の地図がプリントされている。ここが、ちばらきかぁ!
▼地図で言うとここらへん
▼さて、肝心のお菓子はというと……ホイルの小箱みたいなのが出てきた
▼バター香る生地が美味しそう~
▼中身はサツマイモ入りのあんだ。バターとサツマイモの相性が悪いわけがない!
▼そういえば香取神宮の参道や
▼佐原の町にもサツマイモのお菓子が売っていたような……
▼あやめは、佐原も有名だけど、潮来(いたこ)だって有名! 確かに文化が似てるなぁ~