うどんといえば、おそらく多くの人が讃岐うどんを思い浮かべると思う。大手チェーン店の提供するコシの強いうどんが全国的に知れ渡っている。しかし、芸能界でも屈指の食通として有名なタモリさんは、コシの強いうどんをあまり好まないのだとか。
そんなタモリさんが取り分けお気に入りのお店があるという。それが「うどん平(たいら)」だ。タモリさんが好むうどんとは一体どんな味なのだろうか? 実際に食べに行ってみた!
・行列が目印
お店はJR博多駅から徒歩約5分のところにある。大きな博多駅前通りから、少し入ったところにあり、観光で訪れたならちょっとだけ迷うかもしれない。昼時には表に行列ができているので、その行列を目印にすると良いだろう。
・空いた席から着座
店内はカウンター席とテーブル席がある。ここでは相席が普通なので、席が空けばどこでも着席するように促される。私(佐藤)が訪れたのは、13時を少し過ぎた頃だった。満席ではなかったのだが、カウンターが空いておらずテーブル席で相席することとなった。
・牧のうどんと比較
さて、私が注文したのはごぼう天うどん(430円)である。以前、福岡ではメジャーな牧のうどんで、肉ごぼううどんを食べたことを思い出し、ここと牧のうどんの違いを確かめたかったからだ。余談だが牧のうどんは食べても食べても減らないことが印象的だった。はたして、こちらも食べても減らないうどんなのか……。
・平らなごぼう
テーブルに運ばれてきたうどんを見ると、まずごぼう天の違いに気付く。牧のうどんでは、衣がサックリとした筒状の天ぷらだったのだが、こちらはごぼうを薄切りにした平らな形状。お店の名前が「平」だから平らかどうかは不明だ。
・頬にへばり付くような食感
そしてうどんはコシがない! 一口食べると、口のなかにうどんがまとわりつくように、ふんわりとした食べ応えである。少し大げさに表現するなら、ファーストインパクトは綿あめのように柔らかく、頬にへばり付くような感触がある。噛まずとも麺が切れてしまうのだ。しかしそれが柔らかすぎるわけではない。その証拠に箸でつまんでも切れない。柔らかすぎないギリギリの柔らかさ。
・うどんは飲み物?
これはもう食べ物ではなく、飲み物といっても良いかもしれない。このうどんを基準に考えると、讃岐のコシが強いうどんは固すぎるというのも納得である。讃岐うどん側から言わせれば、「こんなのうどんじゃない」ということになるかもしれないのだが。どちらが好みか? それぞれを食べ比べてみるのも面白いだろう。1軒で両方出す店があれば、非常に有難いと思う。
・今回紹介したお店の情報
店名 うどん平
住所 福岡県福岡市博多区博多駅前3-17-10
営業時間 11:30~19:00(売り切れ次第終了)
定休日 日・祝日
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
▼うどん平のごぼう天うどん
▼コシがほとんどなく、飲み物といっても過言ではない!