動物は人間の考えもつかない行動をとることがある。それが野生であればなおさらだ。最近海外で、息遣いまで聞こえてきそうなライオンの写真が話題となっている。
その写真を見ると、敵意むき出しの雄のライオンが今にも駆け出して、カメラマンに襲いかかろうとしている姿が収められているのだ。このあとカメラマンは大丈夫だったのか!?
・その時何があった!?
劇的瞬間をカメラでとらえたのは、パキスタンのカメラマン、アティーフ・サイードさんだ。この写真を撮影したのは、2012年のことである。幸い彼は存命で、2015年4月17日にFacebook に写真を投稿している。どうやらこの時に遭遇した窮地からは脱したようだ。
・撮影したいという衝動に駆られ
彼はパキスタン北部ラホールのサファリパークで、このライオンと出会った。黒いたてがみを魅力的に感じ、その姿をカメラに収めたいという衝動に駆られたのである。彼はドアを開けたまま車から降りると、500ミリの望遠レンズを装着したカメラを構えて茂みに隠れた。
・シャッター音に気付いた
そしてシャッターを切ったとき、その音にライオンが勘付き、身を翻してこちらに向かってきたのである。危険が身に迫るなか、彼はギリギリまでカメラを構え、シャッターを切ったという。そしてあと少しで接触するというところで、車に飛び乗ってドアを閉め、辛くも難を逃れたのだ。
・二度とできない
危機を脱した彼は、劇的な写真を撮影することに成功し、笑いがこみ上げたという。しかし二度と同じようなことはできないと話している。おそらく冷静になってみて、はじめて自分が挑んだ賭けが危うすぎたことに気付いたのだろう。
・「言い表せない」
しかしその賭けは見事に成功し、他に類を見ない素晴らしい写真を撮影したのである。その時の恐怖について彼は「言い表すことができない」と語っている。たしかに生死の瀬戸際で見えてくるものを、言葉で表現するのは難しいことなのだろう。それにしてもスゴイ写真だ。
参照元:Facebook、ODDITYCENTRAL(英語)
▼この顔つきを見たら、誰だって「死」を覚悟せずにはいられないはず