先月、日本初上陸を果たして大きな話題となったアメリカ発の「第3のコーヒー」、ブルーボトルコーヒー。その日本1号店が清澄白河にオープンした際、当サイトの佐藤記者が現地に赴いたものの、あまりの行列の長さに入店を断念せざるを得なかったのを皆さん、覚えていらっしゃるだろうか。
そのブルーボトルコーヒーの2号店が早くも先週末の3月7日に青山にオープンするということで、今度こそ人気のコーヒーを飲んでみるべく、朝から並んでみることにした。何やら “青山店限定のフードメニュー” もあるということだし、ブルーボトルのオーナーも来日中のようなので、オープンの日に行けば会えるかもしれない!
・オープン当日は厳しい寒さと小雨に見舞われる
残念ながら、オープン当日は特に冷え込みが厳しく、しかも小雨模様。筆者の日頃の行いが良くないせいだろうか。10時のオープンに向けて8時半頃に青山に到着したが、とにかく寒い! あと1時間半も待っていられるだろうか……。ちなみに、8時半時点で25人ほどの列ができていたが、天気がもう少し良かったら、これよりもずっと長い行列になっていただろう。
・ブルーボトルの特徴的なロゴがお目見え
ようやくオープンの10時が近づいて、親切な警備員の方々の誘導でお店の近くまで移動することに。この辺りはおしゃれなブティックやカフェが多く、ブルーボトル青山店もファッションショップ 「CABANE de ZUCCa」 の2階に入っている。また、2階に上がる階段の前にブルーボトルの看板が! 文字は何もなく、ボトルの絵だけが描かれているのがブルーボトルの特徴だ。
・ようやく入店! 店内の様子は?
さすがにこの寒さの中、外で1時間半待つのは厳しかったが、10時10分くらいにはお店に入ることができ、ホッと一息つくことができた。温かいコーヒーが待ち遠しいところ……だが、店に入ってからも注文するまでは少し列は続く。もう少しの辛抱である。
一方で入り口の方から見た店内はそれなりに広く見え、大きなガラス扉からは明かりが十分に入ってきていた。外にはテラス席もあるようで、もう少し暖かくなれば、外でコーヒーをいただくのもさぞかし気持ちが良いだろう。
・レジを待ちながらグッズをチェック
レジに行くまでの壁の棚にはブルーボトルグッズが色々と並んでいたので、それらを見ながら列が進むのを待った。個人的に気になったのは、カフェで作っているオリジナルのグラノーラ (1500円)。グラノーラとはシリアルの一種。
また、セラミックのコーヒーミル(3500円)やコーヒーフィルター(370円)といったコーヒー器具も並んでいた。その他、青山店限定アイテムとして、手ぬぐい(1000円)、キャンバストートバッグ(5000円)なども。
・いよいよ注文!
そうこうしているうちに、レジに近づいてきたぞ! 「天井から下がっているコーヒーのメニューがオシャレだな〜」と思いつつ、やっと注文の順番がまわって来て、いやが上にも興奮は高まる! メニューの横のマフィンやクッキーもかなり美味しそう。いったい何を注文すべか……。
・ドリップコーヒーとベニエという菓子を注文
コーヒーのメニューもエスプレッソをベースにしたラテやマキアートや、ドリップコーヒーでは1種類の豆だけ使ったシングルオリジンと複数の豆を混ぜたブレンドと、色々選択肢がある。
しかし今回は純粋にコーヒーを楽しみたいということで、ドリップコーヒーのシングルオリジンからパプアニューギニア・ワギバリー・ハニー(550円)を選択。それと併せてベニエ(600円)というお菓子を頼むことにした。ベニエは揚げドーナツに似たお菓子で、アメリカでも特に南部でポピュラーなおやつとして食べられている。
・さらに店内を観察
注文を終えた後は、カフェの内部をもう少し良く見回して、インテリアなどを観察。レジカウンターの横には大きなテーブルと背の高いスツール席が用意されていた。お店のさらに奥にもテーブルと椅子が並んでいた。
清澄白河店のカフェスペースは8席だが、それに比べると青山店は席が多いことが分かる。ただ、白河清澄店には豆を焙煎するロースタリー施設が設置されているが、青山店にはロースタリーはない。
・待望のコーヒーとフードを堪能
注文をした後は、出来上がるまでカウンター付近で待つことになったが、その間に他の客が注文した美しいラテアートを見ることができた。そして、テンションが上がる中、注文したコーヒーが出来上がり、目の前でカップに注がれる。青山店限定メニューの熱々のベニエも出てきたゾ!
・気になるお味は……
初めて飲んだブルーボトルコーヒーの印象はと言うと、香りが素晴らしく、力強い風味で苦味はほとんど感じられなかった。このコーヒー豆はパプアニューギニアの西部の山岳地域にあるワギバリーで栽培されたもので、ブルーボトルでは東京のみでの提供になっている。
一方、塩キャメルソース付きのベニエの味は熱くて、軽くて、フワフワで甘過ぎずに食べやすかった。コーヒーと食べると、まさに幸せである! キャラメルソースも付けて食べてみる。ソースはリッチでコクのある味わいだったが、かなり塩味が強かったので、これを付けて食べると、味の印象が大きく変わったように感じた。とにかく、コーヒーとベニエでお腹を満たして、大変満足と言ったところである。
・「ブルーボトル・コーヒー」創設者との出会い
そして今回は……なんと幸運にもブルーボトルコーヒーの創設者であるジェームズ・フリーマンさん、フリーマンさんの奥様でフード担当責任者のケイトリン・フリーマンさん、そして、コーヒー豆の買い付けをされているスティーヴン・ヴィックさんにお会いすることができた! しかもしかも、筆者が写真撮影をお願いすると快く応じてくれたのだ! 本当にありがとう!!
ちなみに、フリーマンさんはとても気さくな方で、お話をさせてもらったところ「ここ日本でお店をオープンできてとても嬉しいし、皆様、楽しんで下さっているようで、本当に嬉しいです」という内容のコメントまで頂き、何だかこちらまで嬉しい気分に!
・また来たいという店、それがブルーボトルコーヒー
さて、今回、1時間以上も並ぶことになってしまったが、スタッフはとても親切だったし、店内はスタイリッシュな雰囲気で、筆者としては大いに満足な経験だった。
そのうち他のコーヒーもまた飲みに来たいし、今度は他の客が食べていた「ポーチドエッグ&トースト」を食べたいと思うが、混雑が落ち着くにはしばらくかかりそうだ。
いずれにしても、心地の良いカフェ空間が青山に1つ増えたのは嬉しいこと。今後はさらにフードメニューを充実させていく予定だということなので、そちらにも期待したい。なお、ブルーボトルコーヒーは今春にも3号店を代官山にオープンするとのことで、今後の展開が楽しみだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ブルーボトルコーヒー 青山店
住所 東京都港区南青山 3-13-14
Report:Kay
Photo:RocketNews24
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▼ カウンターの端には、ワッフルや「ポーチドエッグ&トースト」などの見本が並べてあった。
▼レジカウンターの後ろには広いキッチンスペースが設置されている。
▼ バリスタの皆さんは大忙し! しばらくはこのような状態が続きそう。
▼ コーヒー豆を挽くグラインダーもフル稼働!
▼ これは他のお客が注文したものだが、ポーチドエッグ&トーストの美味しそうなことと言ったら尋常じゃなかった!
▼ 気に入ったコーヒーがあれば、こちらの売り場で買って帰ることもできる。
▼ こんな美しい水出しコーヒーの器具も置いてあった。これは単なる飾りではなく、実際に水出しコーヒーを入れるのに使われる予定とのことだ。
▼コーヒーの入れ方にこだわりたい方にオススメのV60ドリップスケール(5400円)も販売していた。
▼ 忙しい中でも素敵な笑顔で仕事をされているバリスタの皆さんの姿を動画でご覧下さい!