
あまり心楽しいとは言えない、超満員電車。ぎゅうぎゅう詰めの電車に毎日揺られるのは、当然しんどいものだ。しかも通勤方法によって、幸福度や離婚率、さらには寿命まで左右されるというのだから、たかが「通勤」とは言っていられない。
今回紹介する男性は、徒歩で会社に通っているので「満員電車」に辟易する必要はないが、彼の通勤だって大変だ。なぜなら往復約34キロもの道を毎日歩かなければならないからだ! その時間、片道4〜6時間!!
・34キロもの道を歩いて通う男性!
米デトロイトに暮らすジェイムス・ロバートソンさん56才。毎朝8時に家を出る彼は、徒歩とバスで勤務先に向かうのだが……なんと往復約34キロもの距離を歩かなければならないというのだ! 帰り道では、最終バスがすでに出てしまっている区間もあるので、往路約13キロ、復路約21キロという尋常ではない距離をひたすら歩くのである。
34キロと言われてもピンとこないが、「新宿〜相模大野」が39.5キロ。「大阪の梅田〜神戸の三宮」33.6キロ、なんて比較すれば想像しやすいだろうか?
・もちろんツライ! 睡眠時間は2時間以下
さてロバートソンさんは、この長時間徒歩通勤を楽しんでいるだろうか? 答えはノーだ。肉体的・精神的な「ツライ試練」だと感じており、氷点下8度にまで冷え込む冬は、さらに厳しいという。けれども彼は、雪の日だって、雨の日だって、休まずに歩き続ける。無遅刻無欠勤を貫き、勤務態度も良いというのだから、頭が下がるどころではない。
ちなみに勤務は午後2時から午後10時まで。家に帰るのは、午前4時……。午前6時に起床して、午前8時に出社。睡眠時間は2時間足らずである。バスで寝たり、週末には “寝だめ” するということだが、それにしてもロバートソンさんの健康が心配になるほど短い睡眠だ。
・「神よお守りください」
こんなに長くて、寒くて、危険もある道のりを、彼はどうやって乗り越えてきたのだろうか? それは「信仰心と意思の力」だと彼は話す。「僕はどこの教会に所属しているわけではない。けれども、毎日こう唱えるんだ『神よ、お守りください』ってね」。
同僚とは家族のように仲が良く、みなロバートソンさんの送り迎えを申し出てくれるという。しかしロバートソンさんの家の方角に住んでいる人は誰もおらず、「遠回りになってしまうからと……」彼はそれを断っているという。
だが、通勤途中のロバートソンさんの姿を頻繁に見かけ、心配して車で送ってくれる親切な男性とも知り合いになったので、助けてくれる人もいるのである。
・車は買えず、またバスが通らない場所に住む
さて、ここまで読んで、こんな疑問が浮かんでくる……「なぜ、電車や車に乗らないのか?」と。かつては、ロバートソンさんも車を所有していた。しかし、事故で自動車が破損して以来、乗っていないのだとか。なぜなら彼が受け取る時給10.55ドル(約1200円)の給料では、車の修理代などが払えないからである。
その上、財政難のデトロイトでは公共交通機関の予算が縮小されているため、彼の住む地区にはバスや地下鉄が通っていないというのだ。また、一緒に暮らす恋人が相続した家に住んでいるので、会社の近場に引っ越すという選択肢もナシ。ということでロバートソンさんは、文句も言わずに黙々と歩くのだった。
・「車を買って下さい」と3000万円もの寄付が
しかし、この話には続きがある。「デトロイト・フリー・プレス」がロバートソンさんの話をニュースとして伝えたところ、彼に同情した人々から「これで車を修理して下さい」と寄付が集まり始めたのだ! その額、なんと26万ドル(約3000万円)以上!!
他にも「車を買ってあげる」「雇いたい」「車に乗せてあげる」などの様々な申し出や、「会って握手をしたい」などの感激の声も寄せられた。もちろんロバートソンさんはビックリ。しかし、同時にとても感謝をしており、車の購入を前向きに検討しているようだ。
10年以上、ずっと歩き続けてきたロバートソンさん。34キロ歩いて会社に通う彼にも驚くが、こんなにも多くの人々が、彼を助けたいと救いの手を差し伸べたのにも正直驚いてしまった。今回寄付した人々は、「スゴいけど、他人だから関係ない」とは思わなかったということなのだろう。人間の親切心を、見くびってはいけないようだ。
参照元:Detroit Free Press [1]、[2]、YouTube(英語)
執筆:小千谷サチ
▼毎日歩くロバートソンさん
小千谷サチ
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