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「事実は小説よりも奇なり」……。そんなコトワザを思わずつぶやいてしまうような、不思議だったり、ゾッとしてしまう体験をあなたはしたことがあるだろうか? 

叫ぶほどの恐怖ではないものの、背筋を冷たい汗がつたう……、または、その不思議さに夢か現実か分からなくなる……。そんな「不思議&不気味」な体験談が、海外サイトReddit に集まっていたので、今回はこの中から8つの話をピックアップしてお伝えしたい。

その1:夜中にかかってくる電話

数年前、毎日午前2時~3時になると、弟の携帯電話に決まって電話がかかってくることがあった。弟が電話に出ると、雑音と叫び声が混じったようなノイズが聞こえてくる。そんなことが1カ月続いて、弟は携帯電話の番号を変えた。すると、その電話はかかってこなくなった。

けれども1週間経つと、“真夜中の電話” は再開。もう我慢の限界に達した弟は、その番号に折り返しかけ直してみたところ、おじいさんが出た。これまでのことを話してみたけれど、おじいさんには心当たりがないという。その後も、夜中になると電話がかかってきた。

別の携帯電話会社に乗り換えてみても、効果はなし。すぐにまた “電話” がかかってくるのだった。もう1度かけなおしてみたら、今度は別の人が出た。そして弟はノイローゼ気味に。夜にかかってくる電話を怖がるようになった弟は、もう電話を持っていない。しかしこの前、実家にかかってきた留守番電話に、あのノイズが残されていた……。

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その2:「バイバイ、ひいじいちゃん!」

去年、私の祖父がこの世を去った。堅物で、静かな人だったけれど、当時1才だった私の息子をとても可愛がっており、 “いないいないばー” をしては息子を笑わせていた。そして祖父のお葬式の数日後、夜中の2時くらいに私は息子の笑い声で目を覚ました。

なんと息子は、真っ暗なリビングルームのソファに1人で座って、笑っていたのだ。私が「なにやってるの?」と聞くと、息子は「ひいじいちゃん、おもしろい!」と答えた。私が彼を抱き上げて寝室に引き上げようとしたときに、息子は真っ暗な部屋に向かって「バイバイ、ひいじいちゃん」と手を振っていた。

その3:ネコの会話

以前、海外旅行中の友人のネコを世話したときのことだ。元気いっぱいのメスと、愛想のいいオスの2匹。オスは、私の膝の上にのってくるくらいフレンドリーだった。そしてある日、泊まりがけでネコのお世話をしたとき、こんなことが起こった。

朝、私は目が覚めていたけど、しばらくベッドのなかでゆっくりしていた。すると、突然男女のヒソヒソ声が聞こえてきたのだ。“家の中には誰もいないはずなのに……” と私はビックリして、その声に耳をすませたところ、男の声が「彼女、もう起きてるかな?」と言い、女の声は「知らないわ」と答えた。

私が思い切ってベッドから顔を出すと、そこにはジッとこちらを見る2匹のネコの姿があった。

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その4:叫び声?

僕が子供のころ、友達の家で体験したことだ。僕たちが地下室でテレビを見ていると、別の部屋にいた友達の父親が「静かにしろ!」と怒鳴りこんできた。でも僕たちは静かにテレビを見ているだけ。

すると彼は「あれ? 暖炉の通風孔から叫び声が聞こえたから、お前たちだと思ったんだけど」と不思議そうに首をひねった。地下室も同じ通風孔でつながっていたけれど、僕たちはそんな叫び声は聞いていない。

その後、別の日にまたこの “叫び声” 騒動があった。この時は台所で、僕も叫び声を耳にした。それは暖炉の通風孔から聞こえてきた。たんに、鉄がきしんだ音か何かだったのかもしれない。でもそれならなぜ、友達の父が怒鳴り込んできたあの日、僕たちは “叫び声” を聞いていないのだろう……?

その5:キツネ

私の母は、アメリカの先住民で、姉に “キツネ” という意味を持つ「チュラ」という名前をつけた。もちろん、姉はキツネが大好きだった。そしてこれは、去年の11月のこと。食器を洗っていた母が、ふと台所の窓の外に目を向けると、1匹のキツネがいた。キツネは母の方をジッと見つめていて、母もキツネをジッと見つめ返した。

5分間くらいそのまま見つめあった後、キツネは森に消えていった。すぐに、このことを姉に話そうと母は電話をかけた。しかし、姉は電話に出なかった。なぜなら、姉はちょうどその時、車の事故に巻き込まれて息をひきとったところだったからだ……。その後、母があのキツネの姿を見たことはないという。

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その6:「ありがとうございました!」

僕がまだ子供だったころ、ちょっと不気味な家に住んでいたんだ。ある日、1人で家に留守番していたとき、僕はトイレに閉じ込められてしまった。ドアが開かなくなったんだ。困っていると、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。父が帰ってきたと思った僕は、「お父さん! トイレに閉じ込められちゃったよ!」と大声で叫んだ。

でも階下からは、ただ歩き回る足音が聞こえてくるだけ。だから僕はもっと大声で「出して!」と叫んだ。すると、階段をすごい勢いでかけ上る音が聞こえた。僕が「出して!」とまた叫ぶと、吹き飛ぶようにドアが開いたんだ。

でもそこには、父はいなかった。誰もいなかったんだ……。一応僕は、ドアを開けてくれた何かに対して、大声で「ありがとうございました!」と叫んでおいた。そして、大急ぎでベッドにもぐりこんだ。

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その7:見えない誰か

僕がまだ2才だったとき、叔父は僕の祖父母を殺害して、自殺した。そしてその殺人現場に、幼い僕も居合わせた。叔父はまずショットガンで祖父を殺し、その後、驚く僕を抱き寄せようとした祖母の背中も打ち抜いた。

そして叔父は、大泣きしている僕を抱き上げると、ゆりかごに座らせた。この時のことを、僕は鮮明に覚えているよ。僕の顔をジッと見た叔父は、僕に向かってショットガンを突きつけようとした……ところが、叔父の動きが突然止まった。なんというか、見えない何者かが全力で彼を止めようとしているように、銃を持った叔父の腕が宙で止まったんだ。

そして次の瞬間、叔父の手によって銃口が彼自身の口に差し込まれ、そのまま引き金が引かれた。その後のことは覚えていない。父によると彼が現場に駆け付けたとき、僕が座っているゆりかごは見えない誰かが優しく押すように、ゆっくりと揺れていたという。

その8:飛行物

先月、私が飛行機に乗っていたときのことだ。沈みゆく太陽の光がまぶしくて、多くの乗客はまだブラインドを下げていた。窓際に座っていた私も、もちろんブラインドを下げていた。けれども、なぜだか窓の外が気になって、ちょっと外をのぞいてみた……すると、飛行機の150メートルくらい下を、1つの物体が飛んでいたんだ。

それは、明らかに誰かが作った真っ黒な飛行機のようなもので、小型ジェットかミサイルが付けられていた。翼はなくて、人を乗せられないほど小さかった。けれどもスピードはものすごく出ていて、私が乗っていた飛行機とは逆方向に向かって飛び去っていった。他の乗客は、誰もソレを目撃しなかったようだ。あの物体は、一体なんだったんだろう?

参照元:Reddit(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24