かつて、あまりの暴れっぷりに“狂犬” と言われたことがない私(筆者)だが、年齢を重ねるにつれ、イライラすることも少なくなってきた。良く言えばある程度のことは許せるし、悪く言えばある程度のことを見過ごせるようになってしまった。だがしかし……。
今や菩薩のような心を持つ私でも、どうしても許せないことがある。それは「行列が出来ている店で、ランチを食べ終わっていてもおしゃべりを続ける人たち」である。これだけは……! これだけはいまだにカチカチカッチーン! と来るほど許せないのだ。
・夜やそういうお店ならOK
まず時間帯についてだが、これは平日のランチ時とする。夜なら行列ができていても全く気にならない。もちろん、自分が並んでいても、だ。土日のお昼どきでも気にならない。どうぞゆっくりして欲しい。あくまで、貴重な貴重な平日の12時~13時の1時間に限定する。
次に「行列のできている店」の定義だが、原宿の人気パンケーキ店やカフェを指しているわけではない。そういった店はおしゃべり込みで訪れているわけだから、食べ終わり行列が出来ていようとも、心ゆくまでおしゃべりすればいいと思う。
・やよい軒での出来事
私が言いたいのは、大勢のサラリーマンやOLが駆け込む修羅場のようなランチ時に、ご飯を食べるだけの店なのに居座る人たちのことだ。彼ら彼女らは、ランチを食べ終えて行列が出来ていようともお構いなし。楽しげにおしゃべりを続けているのだ。あれは一体なんなのか?
具体例を挙げると、直近でイラッとしたのは「やよい軒」でのことであった。言うまでもなくフランチャイズの定食屋で食券制のお店である。毎週のようにお世話になっているほどご飯はウマいが、決してゆっくりくつろぐお店ではない。
・居座る4人組
多くの企業が密集する地域の定食屋で、昼時はピーク中のピーク。多くのサラリーマンやOLたちはご飯をかき込み、お腹を満たすとまた職場という戦場に戻っていく。そう、サラリーマンやOLにとってランチとは戦場における体力回復の場なのだ。それなのに……!
満席のやよい軒で全員がご飯を食べ終え、行列が出来ていてもお構いなしに楽しげにおしゃべりを続ける男女4人組に遭遇したときは、体が震えた。しかも学生でもないし、そこまで若くもない。30歳前後のサラリーマンとOLである……! マジで? マジで!? マジでおしゃべり続けてんの!? この状況でッ!? え、マジで!!??
4人ともきれいに食べ終わっているし、彼らのすぐ後ろには5人ほどが並んでいるのだ。よほど大切な話があったのか、それとも神経が図太いのか、いや神経が麻痺しているのかはわからないが、彼らが席を立つ気配はない。「ニホンノ・ココロハ・ユズリアイ」でしょうがよ!
話を続けたければカフェに行こう。お金がかかるのが嫌なら公園のベンチでもいいじゃないか。本当に、こ・れ・だ・け・は! いまだに許せないのだ。でももしかしたら、20年後くらいにはさらに穏やかになっていて、これも許せるようになっているのかなぁ……。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.