台所や洗面所に、あると便利なハンドソープ。なにせポンプを押すだけで、ドロリと液状の石鹸が出てくるのだ。液状のみならず、アワアワになって出てくるタイプも実にイイ。もう手をモミモミして泡立てる必要すらないのだから。ハンドソープ最高!
だが、時としてハンドソープは反逆に出ることがある。ポンプを押したら見当違いな方向にビュッと元気よく液体石鹸が飛んで行くのだ。この時、なぜか懐かしくも恥ずかしい気持ちになったりするのは私(筆者)だけではないだろう。あれは一体なんなのか。
・油断していると予想外の攻撃を仕掛けてくる
思わず「わあっ!」と声に出してビックリしてしまう、ハンドソープのシュートミス。手のひらはすぐそこにあるのに……ゴールはすぐそこにあるのに、なぜか宇宙ロケット打ち上げ発射のごとくゴールのはるか上に蹴りこんでくる。
反抗期か。それとも思春期か。どちらにしても、元気ハツラツの弾丸シュート。思いきり直角90度の角度で放たれたこともあったし、“まさかの逆方向” という非常にレアな誤発射も見たことがある。だが、最もおそろしいのは顔面へのデッドボールだ。
・自分で押して自分めがけて飛んでくる恐怖
私の場合は、オデコめがけて白いレーザービームが飛んできた。ゴルゴ13のヘッドショットばりに、オデコのど真ん中にストライクだ。あまりにも突然の出来事だったので、「わあ」の声すら出なかった。オデコからタラ〜リと白い液体石鹸が流れてきた。
そして、どういうわけだか、元気いっぱい夢いっぱいだった中学生のころ……特に中2あたりの自分のことを思い出してしまうのだ。なぜ思い出してしまうのかは永遠の謎であるが、あのころも「わあっ!」と声に出してビックリしていたなァ……と赤面だ。
・ノズルの先はこまめに掃除しよう
よ〜くポンプのノズルの先っちょを見てみると、液体石鹸のカスが固まって、おかしな方向に飛んで行くバレル(銃砲身)が形成されていた。そいつを取り除くと、常に直球ド真ん中、安定のピッチングが復活した。突然の大暴投は、周辺の掃除も面倒くさい。もしもカスがあるならば、こまめに掃除したほうが衛生的にも良いだろう。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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