朝食・昼食にパンを食べるという人も多いはず。製パンメーカーだけでなく、コンビニも自社ブランドでさまざまな種類のパンを販売しているため、何を買おうか本当に迷ってしまうのだが、最近私(記者)は思わず手を伸ばさずにはいられない商品に遭遇した。
商品名からして非常に興味をそそられる、「から揚げ & 焼きそばパン」だ。焼きそばパンはわかる、から揚げパンもまあわかる。から揚げ & 焼きそばパンだと!? カレーとチャーハンが合体した「カレーチャーハン」のような夢のコンビネーション。それでいてどっちつかずな感じが否めない。さっそく食べてみた!
・焼きそばパンの登場で惣菜パン分野を開拓
焼きそばパンと聞いて、学生時代を思い出す人も少なくないだろう。学校の購買・学食の定番であり、育ち盛りの胃袋を満たす惣菜パンの代表格である。よく考えると、パンに麺を入れようと最初に考えた人は天才ではなかろうか。一見パンに対する冒涜とも思えるのだが、焼きそばと出会うことによりパンは惣菜パン分野を開拓するに至ったのである。
・人智を超えた化学反応
その焼きそばパンに、から揚げまで乗せてしまおうというのだから、販売元の山崎製パンの野心には驚嘆させられるばかりである。から揚げもまた若者のエネルギー源になり得る、惣菜界のエースである。惣菜パンの代表格と惣菜界のエースが出会う時、人智を超えるような化学反応が起きるに違いない。もしかしたら山崎製パンはそう確信していたのかもしれない。おそるべし製パン業界のけん引企業だ。
・焼きそばが少ない!
さて、実食。表向きにはから揚げが乗っているだけのパンである。中に焼きそばを内蔵している訳なのだが、どのような感じで収納されているのだろうか。中身が気になって半割にしてみたところ、ちょっとガッカリした。というのは、焼きそばが少ない……。
俺の知ってる焼きそばパンは、麺がパンから溢れそうな勢いだったのにーーッ! これじゃ焼きそばを堪能できないじゃないかーーッ!!
・いっそから揚げに注力した方がよかったのでは
残念ながらこれは焼きそばがメインではなかった。から揚げのサポート役として、中に隠れている程度である。仕方がない……。これはあくまでもから揚げパンである。焼きそば感を期待するとガッカリしてしまうので注意が必要だ。正直申し訳程度の焼きそばなので、これならから揚げを増量して、シンプルにから揚げパンとした方がよかったのではないかと思う。
・今後合体パンに期待
とはいえ、から揚げと焼きそばというおいしい二大巨頭をひとつのパンに封じ込める山崎製パンの着眼点はさすがである。今後もこの商品に負けないような驚きの合体パンを製造してくれることに期待したい。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼から揚げと焼きそばが夢の競演、「から揚げ & 焼きそばパン」である
▼パンのトップにから揚げ。焼きそばは内蔵されているらしい
▼半割にしてちょっとガッカリ、焼きそばの容量は意外と少なかった