2014年11月1日と2日の両日、東京・高円寺で街ぐるみのイベント「高円寺フェス」が開催された。あいにくの雨で1日に予定されていたイベントの多くが中止になったという。翌2日は好天ではなかったものの、幸い雨に見舞われることなく、屋外のイベントは滞りなく行われたようだ。
悪天の場合、特に困るのがゆるキャラである。高円寺中央公園のゆるキャラまつりは、初日の雨で欠席するゆるキャラが相次いだのだとか。2日目は前日分を取り返す勢いで、ゆるキャラが集まり多くの人でごった返していた。そして、「勝手に後夜祭」と銘打って行われたさとっしー初参加のイベントも大入り満員! かなりカオスなイベントとなった。
・怪しいキャラたち
そもそもこの後夜祭は出演者からしてかなり珍妙であった。可愛らしいのは、日本豆乳協会公認キャラの「ちょうせい豆乳くん」と、吉祥寺非公認キャラの「ジョージZ」。そして日野市を応援するキャラの「ロップ」だけ。あとは姿形が不十分なキャラだらけだったのである。もっとも怪しい姿の私(さとっしー)が言うことでもないのだが……。
・稼げるのか?
イベントでのトークは、かなり突っ込んだ内容で、とても公にできるものではなかった。たとえば、ゆるキャラの活動で稼ぎはどのくらいあるのか? この問いかけの回答は、ほとんど稼ぎゼロ。活動すればするほど身銭を切っていくのに「辛くはないのか?」、そんな疑問が頭をよぎったのだが、彼らはキャラとしての活動を愛しているので、やっていけるとのことだった。
「今のまま活動を続けたい」と語るキャラもいた。その一方で「できれば売れたい」という声もチラホラ……。
・ふなっしーを目指している訳じゃない
イベント中の発言ではないのだが、非常に興味深い意見を聞いたのでお伝えしよう。イベント終了後の打ち上げで、キャラの今後について話していたときに、あるキャラが活動のゴールについて、こう話していた。「誰もがふなっしーを目指している訳じゃないよ」。ふなっしーといえば、非公認でありながらゆるキャラのトップを走る売れっ子キャラである。
・それぞれの目標
ゆるキャラのひとつの成功例とみて差し支えないだろう。しかし、ふなっしーのようになることだけが彼らのゴールではない。お金が絡むとゆるくなくなると言われるゆるキャラ業界にあって、稼ぐことだけが目標ではないのだ。
・りんご飴マンの思い
たとえば、「りんご飴マン」はかなりインパクトのある姿をしているのだが、りんご飴を普及するために隔週で青森に行き、自らりんご飴を焼いている。しかもりんご飴の機材を自前で持ち込むそうだ。時間と手間をかけてりんご飴を普及するために活動しているのである。彼は売れっ子になるかどうか以前に、活動目的がはっきりとしているので、売れようが売れまいがりんご飴を普及し続けているのである。
・次回はさらに過激トーク
ちなみにこの日、ちょうせい豆乳くんはイベントの最中に、会場から抜け出して喫茶店でお茶していたそうである。何しに来たんだよ……。とにかくかなり赤裸々なトークが炸裂したこのイベントは満員御礼。当初用意していた席では足りなくなり、急きょ10席近く座席を設ける事態となった。また次回開催するときには、さらに突っ込んだトークを展開する予定である。次回に乞うご期待!
Report:さとっしー(佐藤英典)
Photo:Rocketnews24
▼高円寺中央公園で行われていた、ゆるキャラまつりの様子
▼そして、高円寺パンディットで行われた後夜祭。超満員で急きょ席を増やす事態に
▼壇上はかなりカオス
▼突然始まった即興芝居
▼最後に記念撮影、過剰にはしゃぐBUTCHさんに注目