地下アイドル最強をうたう「仮面女子」が、日本最大規模のメタルフェス「ラウドパーク14」についに出演した。この日彼女たちは、ユニット結成以来初となるバンドセットで登場。そのサポートメンバーが超豪華で、元SIAM SHADEのDAITAさん、LOUDNESSの山下昌良さん、そしてLUNA SEAの真矢さんというあり得ない布陣でパフォーマンスを行ったのである。
ここのところ野外フェスで奮わなかった彼女たちだが、この日のライブは気合いが違った。もしかしたら、過去最高のステージだったかもしれない。とにかく、サポートメンバーと一体になって、来場者に強烈なインパクトを与えたのだ。
・ステージが広すぎる
ラウドパーク14のオープニングアクトを務めた彼女たち。普段、秋葉原の常設劇場でライブを行う彼女たちにとって、さいたまスーパーアリーナはあまりにも大きな会場であった。客席だけでなくステージの広さもハンパではなく、彼女たちの存在がより小さく見えてしまう。
・3人の実力者の存在に負けるか!?
しかも3人の実力者が後ろに控えている。本来サポートであるはずの3人のミュージシャンが、メインである彼女たちの存在感を食ってしまう可能性も十分に考えられる。本当にオープニングアクトを役割を果たすことができるのか? かなり心配していたのだが、その不安はライブが始まると同時に吹き飛んでしまった。
・好意的な拍手
彼女たちに気負いは一切なく、ステージいっぱいに渾身のパフォーマンスを披露。最初こそ観客の間に、「お前ら誰?」という空気が漂っていたものの、1曲また1曲と披露していくうちに、好意的な拍手が湧き上がり始めたのである。
・大役を全う
もちろん、サポートメンバーの演奏力が魅力を引きだした部分もある。しかし彼女たちは、それに負けないくらいに高いポテンシャルのステージングを繰り広げた。広すぎると感じたステージに、彼女たちはいつの間にかしっかりと馴染んでおり、与えられた大役を全うしたのだ。
今夏のフェスでは、爪痕ひとつ残すことができなかった。だが今回のラウドパーク14では、しっかりとしたインパクトを残した。この勢いでこれからも最高のパフォーマンスを披露していって欲しいと願う。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24