あのね、物事には多分順番ってのがあって、その順番を踏まえたうえで成長なり成功なりに近づくもんなんですよ。それをすっ飛ばすと、ハッキリ言ってロクなことがないわけで。あと世の中には加減ってものもあるんです。そこの加減を間違うとエラいことになるわけですよ。
そういう話をタレント事務所「アリスプロジェクト」の社長をつかまえて、小一時間説教したい気分になる。というのも! 同事務所所属のアイドルユニット仮面女子が2015年11月にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを発表したからだ!
ちょっとちょっと(笑) 3000人のキャパを埋められないのに、2万人を超える会場を埋められるわけないでしょ(笑)。順番、加減があるっちゅーもんでしょ。マジで現実見ようよ、お願いだから……。がんばるってレベルでどうにかならんよ、これは……(苦笑)。
・リベンジのはずが完売できなかった
彼女たちは2014年10月13日、ZeppTokyoでワンマンライブを行った。5月3日のワンマンでチケットを完売することができず、そのリベンジ公演を行ったのである。ところが!
前回の集客は2200人と発表されている。そして今回は……2500人! 完売できなかった!! つまり興行的には失敗ということになる。メンバーのパフォーマンスは前回をしのぐものがあり、リベンジまでの5カ月にいくつかの大舞台を踏んで成長していた。パフォーマンスは成功と言っていい。
・現実から目を背けるな!
だが、完売できなかったということは、どれだけ前向きにとらえても失敗である。それを目標にしてきたのだから、その目標は果たせなかったのだ。その現実から目を背けてはいけない! 綺麗事で片付けるべきではないのである。反省を踏まえて、また一歩一歩着実に前へと進むことが真の成長をうながすはずだ。それなのに……。
・1年後にファンを約10倍にしないと
完売できなかったという点は置いておいて、いきなり2015年11月23日にさいたまスーパーアリーナでのワンマンを発表したのである。なんてこった……。5カ月で300人増だというのに、1年後に何人のファンを増やすことができるというのか? 1年でできることなんて限られている。
・疲れ切ってしまわないか心配
2014年、仮面女子は大躍進を遂げている。おそらく、地下アイドルというカテゴリーのなかでは、あり得ないほど多くのファンを獲得して認知を高めたことだろう。こうやって活動が広がっていけば、彼女たちが掲げていた国民的アイドルになることも夢ではない。ここへきて大風呂敷を広げることで、後々に疲弊することにならないか、とても心配だ。
・テヘペロじゃ済まない
あまりネガティブなことは言いたくないのだが、もしスーパーアリーナを埋めることができなかったら……。ZeppTokyoの2倍3倍お客さんを呼ぶことができても、到底満席にはいたらない。確実に失敗である。
私(佐藤記者)はアリスプロジェクトの社長に言いたい。「ごめんなさいは?」と。来年になってから「ちょっと言い過ぎました、テヘペロ」では済まされんぞ! 間に合わなくなってもしらんぞーーーッ!!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼この日は、台風19号の影響で悪天候だった
▼入念にリハと打ち合わせを繰り返すメンバーとスタッフ
▼この日のセットリスト
▼そして開場
▼2階席には、体調不良で休養中のアリス十番メンバー早瀬愛夢さん(左)と、スチームガールズを卒業した佐倉梨杏さん(右)の姿が
▼ちなみに公演中、「サソリ」という名前の人からメンバーにビデオレターが届いたとのこと。これ、どう見ても美川憲一さんである。「仮面をちょうだい」と発言していたのだが、まさか美川さんが仮面女子に加入するのか? いやまて、美川さんは女子じゃない、オッサンである。いや、オッサンでもないのか?
▼さいたまスーパーアリーナでのワンマンが発表され、衝撃を受けるメンバー
▼マジで無茶や……