2014年9月某日。バーで知人数名と歓談中であった記者(私)の横で突如、複数のスマホが鳴った。なんと、私自身のアカウントから隣にいる知人たちに「iTunesカードを買ってきてくれませんか」という、あのメッセージが届いたのだ。
ついに巷を騒がすあのLINE乗っ取り詐欺が記者のアカウントにも降臨! しかも本人を目の前にしていい度胸である。
テンプレ通り「今暇ですか? コンビニで iTunesカード買ってくれませんか?」などと持ちかけてくる詐欺師。適当に話を合わせながら、「電話に出たら買ってきてやる」といって無料通話をかけ続けるも応答せず……。
その後も断続的に発信するも無視。そのくせ、しゃあしゃあと「買ってきてください」を繰り返すばかりの詐欺師に記者の本気モードが着火した。どちらかが諦めるまで徹底的に戦う覚悟を決めたのである。
・デタラメ中国語で応戦してみた
まず発信源は中国であるという情報から「天安門事件」、「毛沢東」などのワードを入力すると良いという噂もあったが、どうやら有効ではないらしい。そこで知人の提案により、ここは中国語で理路整然と抗議をする作戦をとった。
「即殺(即、殺す)」、「本人今居(本人今いる)」、「馬鹿、阿呆(バカ、アホ)」、「死(死ね)」など、デタラメ中国語で罵倒メッセージを送ってみると……!
……弱っ!! 泣いている!! なんと、この罵倒一撃で退散してしまったのである。「泣きスタンプ」を使って返事をしたり、意外とノリが良い奴のようなので、こんな仕事はやめて真面目に働き両親に恩返しをしてほしい。
一説によるとこのLINE詐欺をするだけで一日に約130万円の儲けがあるとも言われている。引っかかる人間がいるというのが驚きであるが……。
だが事件はこれで終わらなかった。
時を同じくして、LINEに登録してある友人全員にも詐欺メールが伝播していたが、その中でひときわテンションを上げていた男がいた──。迷惑メール専門家・GO羽鳥である。この時、彼はどう動いていたのだろうか!? その答えは……きっとGO羽鳥本人が記事にしてくれるはず!
Report:安宿緑
Photo:RocketNews24.
▼当たり前だが、無料通話をかけ続けるも応答せず……