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【実録番外編】ギネス世界記録に「迷惑メール百人組手」への挑戦を申請した → 落ちた

2014年9月3日

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子供のころ、「どんなことでもいいから1番になれ」と父親から教えられた人は多いのではないだろうか。かく言う私の父親は一切そんなこと言わない人間だったのだが、男に生まれてきた以上、なんでもいいから世界一を目指したい。

去る2014年6月23日。私(筆者)は密かに世界一へのチャレンジ計画を、あの「ギネスワールドレコーズ」に申請していた。ギネスが認めてくれたら世界一。歴史に名を残す世界一! 私が申請していたのは、「迷惑メール百人組手」への挑戦だった。

・迷惑メール百人組手とは

何を言っているのか意味が分からない人もいると思うので、あらためて「迷惑メール百人組手」について説明したい。平たく言えば空手における「百人組手」の迷惑メール版であり、制限時間内に100人の相手と決闘する……といった命がけの挑戦だ。

・相手は迷惑メールだけではない

普段は落ち着いて、仕事の合間に迷惑メールと戦っている。相手は普通の迷惑メールであったり、海外のSPAMであったり、時にはLINE、時にはSkype、ある時はFacebook……と、さまざまだ。最近は「Kakao Talk」 もパトロールしている。

そんな様々なリング(戦場)で待ち構える相手(迷惑メール)と私は常に戦っている。一度に2〜3人を相手することは日常茶飯事、練習も兼ねてLINEに生息する「出会い系に誘導する業者ID」を10人同時に相手したこともあるが、さすがに100人同時は未体験ゾーン。生死を懸けた大勝負、それが迷惑メール百人組手なのだ!

・ギネス申請から約2カ月後、ついに返事がキタ!!

そんな趣旨を熱っぽく、ギネスワールドレコーズの申請フォームに記入した。先述したが2014年6月23日のことである。申請の登録が完了し、ギネスからは「審査結果の通知まで約2ヶ月のお時間を頂戴しております。」と書かれたメールが届いた。

そして梅雨が明けて夏が過ぎ、ついに2014年9月2日、ギネスから返事が届いたのだ! メールの冒頭には丁寧な文章で、

「ご申請頂きました内容について、審議いたしましたので、ご連絡いたします。

ご申請内容:迷惑メール百人組手」

──と書かれている。きちんと「迷惑メール百人組手」と書かれていることにまずは感動だ。そして、

「ギネスワールドレコーズの命題の一つは、世界で競い合える舞台を皆様に提供することです。
したがって、『ギネス世界記録』に該当するかは、まず以下の4点の基準に照らし合わせて検討されます。

1) 計測可能か。
2) 証明可能か。
3) 標準化可能か。(計測は1ポイントにおいて、そして、ほかの人も同じ計測方法を取ることが可能か)
4) 記録更新が可能か。」

──とのフリがあり、ドキドキしながら結論を見てみると……

「この度いただきました申請は、上記3)及び1)をを満たさないと判断されたため、残念ながら、審議した結果、 ギネス世界記録の対象にはあたらないと判断されました。」

──と書かれていたのである。ダ、ダメだったか……。たしかに冷静に考えてみると、どのように対戦相手から「1本」を取って、その相手との戦いを終わりにするのか、そのあたりのルール決めが曖昧(あいまい)なので、落選するのも当然であろう。

ともあれ、今回は非常に残念な結果となってしまったが、その後に

「最後になりますが、これはギネス世界記録の視点に基づく判断であり、 申請頂きました内容の価値がこの判断によって損なわれるわけではございません。」

と書かれているのがギネスの優しさ。そして、「そう簡単に世界一になれない」ということを教えてくれたギネスの親心には感謝である。とりあえず、いつかどこかで「迷惑メール百人組手」にチャレンジしたい。まず狙うのは日本一。世界はその次でいい。

参考リンク:ギネス世界記録―公式サイト
Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ

▼2014年6月23日、私は密かに世界一への挑戦をギネスに表明していた

▼そして約2カ月後……返事は「ギネス世界記録の対象にはあたらない」だった

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