【コラム】ゴキブリを食べたとき「ウマイかマズイか」よりも先に自分の頭がショートした(その2)
まるで寿司を一口だけ食べるがごとく、マダガスカルゴキブリの天ぷらをそっと口から離した。私の両目から斜め下45度あたりの位置に、マダガスカルゴキブリの天ぷらを持った私の手が見えている。だが……それと同時に、ビローンと謎の白いヒモが見えた。
問題のヒモは、私の口の中とマダガスカルゴキブリを繋いでいる。アツアツのピザを食べてチーズがビローン的な状態だ。だが、それはチーズではなく……“なんだかよくわからないが、とにかくゴキブリの内臓で、おそらく大腸” だったのだ!!
それを見た瞬間、私の脳みそは一気にショートした。「ゴキブリを食べているわけじゃない」と無理やり思い込んでいたのに、一気に現実に戻されたような感じである。そして私の脳みそは、あらためて情報を分析し始めた。
「目の前には、どう見てもゴキブリがいる。そして、それを私は手にしている。さらに、そのゴキブリの大腸らしき白いヒモが、私の口の中と連結されている。ということは、私の口の中には、ゴキブリの内臓が……!! うわああああああああッ!!」
しかも、ゴムのようにビヨーンと伸びきった白いヒモは、何かが外れたのか「シュルッ!」と私の口の中に飛び込んできた。いわゆる「ゴムパッチン」の状態だ。ただし相手は「ゆーとぴあ」ではなくマダガスカルゴキブリ。さらにゴムじゃなくて大腸疑惑。
次の瞬間、まわりには人が大勢いるというのに、私は実際に「ウッヒャァッッ!」と情けない叫び声をあげ、ギャグ漫画のようにピョンッと飛び上がり、手にしたゴキブリを放り投げた。同行していたカメラマンは唖然とした表情をしている。そして……
「お、おい! 大丈夫か!! 大丈夫か!! 落ち着けッ!!」
と言われて、ハッと我に戻ったのだ。せっかく料理してくれたマダガスカルゴキブリの天ぷらは、一口ぶんだけ内臓を食べられたまま、薄い天ぷらの衣をつけたまま、さびしそうに床に転がっていた。ゴキブリさん、ごめんなさい……!!
その後、口に残った内臓の味を冷静になって吟味した。すこーしだけ生臭い気もしたが、食感は白子のようにクリーミィ。肝心の味はほとんど無味であるが、経験としては「ほろ苦かった」のである。
Report:GO羽鳥
イラスト: マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.
▼パニック直前
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この下に、1ページ目のトップ画像で使った「揚げ中」写真のモザイク無しバージョンがあるので要注意!
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ほかにもグロい写真が数枚あるので閲覧注意!!!!
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念を押すが閲覧注意!!
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▼こんな感じで天ぷらにしていく
▼ちなみにこちらは下ごしらえ中。脚を切り、腹を割いて内臓ムキ出しにしている
▼完成したマダガスカルゴキブリの天ぷらとか
▼そんで食べてパニクった
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