行楽シーズンを迎え、車で出かける人も多いことだろう。その昔、SA(サービスエリア)での食事は、どこで食べても同じようなものばかりだった。ラーメン、カレー、そば……。値段も張り、まずくはないけどおいしくもない、それが当たり前だった。
しかし2005年の道路公団民営化以降は、個性豊かな店舗が展開され、ユーザの支持がなければ成り立たない実力主義時代に突入。今では数多くのおいしいSAグルメが盛り沢山なのだ! そこで今回は、餃子の街・宇都宮の上河内SAをご紹介したい!
・栃木県宇都宮市にある
上河内SAは、東北自動車道の入口・川口ジャンクションから約110kmのところにある。道路状況にもよるが、1時間半もあれば到着するだろう。「上河内」だとピンと来ないが、住所は栃木県宇都宮市なので、バリバリの餃子タウンに位置している。
上河内サービスエリアに立ち寄ると、栃木県らしく、餃子・とちおとめ・レモン牛乳の三本柱が迎えてくれる。その中でも、やはり目を引くのは餃子である。郷に入らば郷に従え……。インドでカレーを、イタリアではピザを食すように、宇都宮では餃子をいただくのが粋なのだ!
・餃子メニューが目白押し
餃子のメニューも豊富である。通常の餃子はもちろん、餃子カレー・餃子まんじゅう・餃子ドックまである。その中で今回は多くの人が行列を作る、『とんきっき』の「ダブル餃子定食」と「餃子カレー」を注文してみた。値段はそれぞれ、840円と780円である。
調べてみると、とんきっきは冷凍食品や、かき氷の「サクレ」で有名なフタバ食品が手掛けている餃子専門店であった。JR宇都宮駅近くにも店を構えており、栃木県産の豚肉と国産野菜を使った餃子が自慢だという。
・餃子カレーはサービス精神が裏目に……
まずはダブル餃子定食から食べてみる。パリパリのハネがいかにもうまそうだ! たっぷりの酢醤油に浸して口の中に放り込むと……! うん、OCです! 極めてスタンダードな餃子で、人生観が変わるほどのうまさではないが、餃子らしい餃子といった感じだ。
餃子カレーには、2個の揚げ餃子とたっぷりのチーズがかかっている。チーズは液体状で、チーズソースといった方が良さそうだ。食べてみると、揚げ餃子もカレーもチーズソースも、それぞれはおいしい。ただ、カレー+チーズソースの塩分がハンパない! 瞬時にのどが渇くほどの強烈な塩分!!
カレーもチーズも大好物だが、いかんせんこれはやりすぎだ。揚げ餃子も単品ならおいしいが、その2つを中和させる役目には向いていない。たっぷりチーズの気持ちは嬉しいが、全体的なバランスを考えたらもう少し控えめな方がいいだろう。
・聖地で食べる餃子はいつもよりうまい!
とはいえ、聖地で食べた餃子は、いつもよりおいしく感じた。栃木の空気、宇都宮の風が絶妙のスパイスになっていたのだ。おいしいSAグルメ目的で、ドライブするのも全然アリだぞ!
参考リンク:上河内サービスエリア下り
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼ダブル餃子定食。
▼ハネが食欲をそそる!
▼OCです!
▼餃子カレー。
▼揚げ餃子とたっぷりのチーズ。
▼……塩分が強い!
▼とんきっきだ!
▼上河内サービスエリア。栃木らしいものがたくさんあったぞ!