江戸時代末期に開港した神戸は、いち早く欧米の食文化から影響を受け、独自の食文化が発達した街である。元町や三ノ宮には多くの洋食店があり、市民と洋食の距離が近い街だ。
そんな神戸で地元民に愛されるのが、元町の「洋食ゲンジ」である。地元の人から、「なにを頼んでもええから、絶対にエビフライをトッピングせい!」と教えてもらったので、さっそく行ってきたぞ!
・モヒカンのご主人に面食らう
洋食ゲンジは、元町駅から徒歩5分程度のところにある。店内に入ると、モヒカン頭のご主人が迎えてくれた。通されたカウンター席で「これが関西の洗礼か……!」と目のやり場に困りながら、ビーフカツ定食に噂の『エビフライ』をトッピングしてオーダーした。
・モヒカンのご主人はメッチャええ人やった!
できあがりを待っていると、ご主人から「お兄さんどこの人? 訛ってるな」と言われたので、東京だと答えると「東京の人に訛ってるって言うのはおかしいな。ハハハ」と気さくに話しかけてくれた。会話からも眼差しからも伝わった! ご主人はメッチャええ人や!
・レアのビーフカツが美味い!
やってきたビーフカツ定食は、見るからにうまそう! 断面はほんのりレア! たっぷりとデミグラスソースを絡めて頬張ると、肉の旨味と一体となって口の中に広がる!! 衣もサクサクで、もちろん超やわらかい! うまい……! 素材も腕もいいことが、この一品だけでよくわかった!!
・エビフライのビジュアルが秀逸! もちろんうまい!
そして絶対にトッピングしろと言われたエビフライ。まずビジュアルが秀逸! ピンと背筋が伸びており、表面はきめ細かいパン粉でガリガリ感が全くない! いやむしろ美肌である!! 背筋のピンと伸びた美肌……「大和撫子エビフライ」と呼びたくなった!!
サクサクした衣をかじると、プリプリの身と海老のジュースが溢れてくる! タルタルソースとの相性もバッチリだ! 地元の人の言うとおり、これをトッピングしない理由が見当たらない!!
・つけ合わせもうまい
つけ合わせもぬかりはない。サラダはドレッシングで和えられており、程よい酸味が箸休めに最適だ。スープは味噌汁で、箸で食べる洋食屋であるこちらのお店には、ホッとする味噌汁がよく合っていた。
・お店の中で油のにおいが全くしなかった
さすが、「洋食の街」神戸で、地元民から愛されるお店である。味はもちろん、ご主人の人柄も素晴らしい。さらに感じたのは、カウンター越しで揚げ物をしているのにもかかわらず、店内で油のにおいが全くしなかったことである。かなり気をつけてメンテナンスしないと、こうはいくまい。
とにもかくにも、神戸に来たら、ぜひ立ち寄って欲しいお店である。そのときは何を頼んでもいい! ただし、エビフライのトッピングを忘れるな! ちなみにエビフライは1本450円だ!!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 洋食 ゲンジ
住所 兵庫県神戸市中央区元町通3-17-8 TOWA神戸元町ビル 1階
時間 ランチ 11:30~15:00 / ディナー 17:00~21:00
休日 火曜日 第一水曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼ビーフカツだ!
▼見よ、この断面!
▼味噌汁もうまい!
▼気さくなモヒカンのご主人も、調理中は真剣な眼差しだ!
▼これが地元民に愛されるゲンジだ!