現在、サッカー・ブラジルW杯が盛り上がりを見せているが、みなさんはブラジルと聞いてどんな食べ物を思い浮かべるだろうか?
有名どころだとブラジル焼肉「シュラスコ」や「マテ茶」だが、それ以上に現地で愛されている国民的料理は日本でも手に入る材料で結構カンタンに作れるらしいぞ。sono
ブラジル国民的料理の名は「フェジョアーダ」。人気ドラマ『孤独のグルメ』でゴローさんも食べていたあの豆と肉の煮込みだ。
・「フェジョアーダ」とは?
フェジョアーダ、もしくはフェイジョアーダやフェジョアダとも呼ばれることがあるが、いずれも肉やソーセージと豆を煮込んだ料理を指す。300年以上の歴史があると言われるブラジルの国民食だ。
豆のクリーミーさと塩漬けの肉のウマミが絶妙で、ゴローさんも『孤独のグルメ』の群馬のブラジルタウン回で食した際、「ビーフシチューとも日本に煮込みとも違う。おいしい」と評価していたぞ。
・キットで作ってみた
食材通販のオイシックスが、そのフェジョアーダをキット販売しているという。ある日、「ぜひ作ってみて!」的な感じで突然送られてきた。「なるほど。それは自信作に違いない」ということで、作ってみることにした。
キットに入っていた材料は、白インゲン豆の水煮缶、玉ねぎ、ローリエ、パセリ、ベーコン、チキンコンソメ、ニンニク、そしてハンバーグである。ベーコン → 玉ねぎ&ニンニクの順で炒め、ハンバーグ以外の材料と水を投入して7~8分煮込む。最後、温めたハンバーグを添えて完成ということだそうだ。
・ソーセージがねぇぇぇぇ!!
フェジョアーダと言えば、黒インゲン豆というイメージが強かったが、調べてみたところ白インゲンや茶色の豆を使う地域もあるそうだ。それはいいのだが……ソーセージがねぇぇぇぇ!!
塩漬け肉をベーコンで代用はわかる。しかしソーセージがないのはまことに寂しい。いや、もちろんソーセージはマストというわけではないかもしれないが、肉肉しさがなく食べた気がしないのだ。ゴローさんのフェジョアーダでもソーセージが入っていたし……というわけで、さらにソーセージを投入することにした。
・異国情緒あふれる香り
作りながら、「なんか、コンソメスープと変わりないやん。ホンマにフェジョアーダ?」と一抹の不安を感じていたのだが、煮込んでいくうちに、徐々にローリエの香りがたち、どんどん異国情緒があふれてきた!
これは美味しそう!! キットには「7~8分煮込む」とあったが、ローリエの香りと豆と肉にしっかり味をしみこませたければ、煮込み時間を少し長めに調整するのもアリだ。結局、完成までに30分ほど要してしまった。
・シチューでも日本の煮込みでもない、ウマイ!!
そして硬めに炊いたご飯に出来上がったフェジョアーダをかけると……「シチューでも日本の煮込みでもない……これはウマイ」と、思わずつぶやいてしまった。
フェジョアーダ自体は、豆のトロミとコクがしっかりとご飯にからむ。それでいて、味はベーコンやソーセージの塩気とコンソメに塩と、非常にシンプルだ。こってり感がないので、サラっと食べられる。暑い夏場でもガツガツいけそうだ。さすがブラジル!! ただ、ハンバーグにブラジルさが感じられず、少し浮いた感じになっていたのが残念だ。ぶっちゃけ、なくてもいいのでは、と思ってしまった。
「20分」はスーパー最速タイムな気もしたが、豆の水煮缶を使うことでかなり時間短縮ができているのは事実。黒インゲンでも試してみたいが、手に入らない場合は、大粒の黒ささげ豆や大納言小豆が味や大きさが似ているらしいので、そちらで作ってみてもいいかもしれない!
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24
▼こちらがオイシックスの「フェジョアーダ」キット
▼こういう感じに仕上がるらしい
▼なんか食材がサッカー選手にたとえられていた
▼それはさておき、こちらがフェジョアーダの材料……ソーセージがねぇぇぇぇ!!
▼というわけで追加
▼まずは肉類に火を通す
▼玉ねぎ&ニンニクを入れる。玉ねぎが透明になったら残りの材料と水を投入
▼ちょっとそれっぽくなってきた?
▼硬めに炊いたご飯にかけてみた!
▼ブラジル料理屋さんで食べたフェジョアーダと雰囲気が違うなぁ
▼黒い豆バージョンのフェジョアーダ
▼作り方は基本同じはずだが、随分と雰囲気が違う
▼ブラジルっぽさを出すために、オレンジを切ってみた! ブラジルではオレンジが代表的なつけあわせらしい
▼マテ茶もあわせてみた!
▼ローリエの香りと豆がウマイ! 味はブラジルぽかったよ!!