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ワールドカップ・ブラジル大会の日本の初戦まで、あと数日。今回のワールドカップは、選手だけでなく、日本から応援しに行くサポーターにとっても「覚悟」が必要な大会だ。理由は、ご存知の方には言うまでもないだろうが、ブラジルの治安情勢や過酷な長時間フライトである。

中でもパックツアーではなく、個人旅行でブラジルに向かう人にとっては、スタジアムに辿り着くまでが大きな試練となるだろう。ましてや1人で行く人にとっては、さらに過酷なものとなるはずだ。そこでロケットニュース24では、個人旅行で、それも1人で日本代表を応援しに行くサポーターの視点から、今回のブラジル・ワールドカップの様子をレポートしていきたい。

・ブラジルへ近づくにつれてワールドカップ色が濃くなっていく

その第1回目は、日本からブラジルに入国するまでだ。私は2014年6月10日に成田から出国した。成田からシカゴへ向かい、乗り継いでブラジルのサンパウロへ。そこでまた乗り継いで、日本の初戦が行われるレシフェに入る予定である。

時間帯にもよるだろうが、私が成田にいた時には、日本代表のユニフォーム姿に身を包んだサポーターを1人も見かけなかった。ただ、シカゴに入るとユ二フォーム姿の人をちらほらと見かけるようになり、ブラジルのサンパウロでは、各国のサポーターが集結していたぞ。

・過酷な長時間フライト

私はこの原稿をサンパウロの空港ロビーで書いているのだが、乗り継ぎの待ち時間が長かったため、成田を出てからすでに30時間が経過している。あと4時間ほど空港で待ち、約3時間のフライトを経れば念願のレシフェだ。

すでにこの時点で、私の腰と尻に鈍い痛みが広がっている。また全路線エコノミークラスのためか、膝とふくらはぎがカチカチだ。

もちろん個人差はあるとはいえ、多くのサポーターがこのようなフライトを経て現地に入るのである。

・今後待ち受ける試練

しかし、ブラジルへの長時間フライトなど、まだ序の口に過ぎないだろう。これからさらに過酷なことが待ち受けているに違いない。取材を中断せざるを得ないトラブルだって起きるかもしれない。そもそも英語がほとんど通じないと言われているブラジルでは、レストランで注文1つするのも大変そうだ。

これからブラジルを取材すると、きっと私は多くの失敗をするだろう。ただその失敗から、ブラジルへ応援しに行く日本代表サポーターが直面する実情とともに、「ここまでして日本代表を応援したいんだ!」という彼らの熱い気持ちを少しでも伝えられれば、幸いである。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼ブラジル・サンパウロのグアルーリョス空港。やっとブラジルに入った!
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▼グアルーリョス空港で見かけたサポーターの面々
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