先日お付き合いでカラオケに行った際、アラカン(Around還暦)のオジサマ方に、『わたしの彼は左きき』を歌唱するよう求められました。最近のヒット曲にはついていけていませんが、昭和歌謡はそれなりに把握している筆者、二つ返事で応じ熱唱しました。
そういえば現実には、「わたしの彼」ではなく「わたし」自身が左ききでございました。というわけで今回は、「左ききの異性と接する際の注意点」について考えたいと思います。
・「生まれた時は左ききだった」は聞き飽きました
これって「左ききあるある」だと思うのですが、箸を持つ手やペンを握る手で左ききと気付かれた場合、次のような会話がしょっちゅう待ち受けております。
A 「左ききなんだね?」
B 「うん、そうだよ」
A 「実は俺も生まれた時は左ききだったんだけど、親に直されて今は右ききなんだよね」
B 「……」
1対1で話している時は滅多にないのですが、合コンのように複数名で集っている場だと、Aのようなことを言い出す人物が必ず存在するのです。左ききであるBにとっては、「だからどうした!」です。
・だからどうした!
これはあくまでも筆者の持論ですが、Aの発言は「俺は、今では珍しくも何ともない右ききとして生きているが、本来は左ききだったんだぞ! 希少価値が高いほうに属していたんだぞ」というニュアンスに聞こえてしまいます。左ききにとっては、「どっちでもいいだろ!」です。
もちろん、これは筆者の推測でしかなく、単に事実として語っているのかもしれませんが、いずれにせよ左ききの人は、「生まれた時は左ききだった」発言を、耳にタコができるほど聞かされています。恋愛は新鮮さが大事です。耳タコトークでは、意中の相手を落とすことは難しいでしょう。
・缶切り怖い……
左ききにとっての最大の敵は「缶切り」です。筆者がカフェで働いていたときに、おぐらワッフル用のあずきの缶詰が開けられず四苦八苦していたところ、パートのオバサマに、「いい歳して缶切りも使えないなんてッ!」とボロクソに叱られた過去があります。うるせえよババア、開けられないもんは開けられないんだよ!
逆から考えると、左ききにとって「缶切りを開けてくれる人」は救世主! メシアなのです。カフェ勤務中の筆者も、バイト仲間の男子が「缶切り苦手なんだよね」と助け舟を出してくれた時には胸キュンしてしまいました。これからバーベキューの季節、缶切りを使うシーンも増えるでしょう。意中の相手が左ききの人は、缶切りで胸キュンさせちゃいましょう。
・同棲する場合、ヤカンの注ぎ口に注意
いま現在の筆者は寂しい一人暮らしなのですが、過去奇跡的にオトコと同棲できていた時代は、ヤカンの注ぎ口で険悪になったことがあります。
左ききの筆者は左手で取っ手を持つので、注ぎ口は向かって右側になるよう置くのが自然。それに対して右ききの同棲相手がヤカンを使った後は、右手で取っ手を持つので、注ぎ口が向かって左側になります。やかんを使うたびに、お互い「チッ」と思うのも良くないので、いつしかヤカンの注ぎ口は右でも左でもなく、お互いが取りやすいように置くようになりました。ご参考までに。
・まとめ
そのほか、ラーメン屋などカウンター席では左側に座らせるなど、挙げていくとキリがありませんが、要所ごとにポイントをおさえておけば、利き手が違っても楽しい恋愛ができるでしょう。