人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』で描かれた料理でもっとも有名なのが、第4部に登場したイタリア人シェフ「トニオさん」のフルコースだ。
それを茨城県つくば市の人気レストラン『トラットリア エ ピッツェリア アミーチ』のシェフに再現してもらったところ、なんと400人を超えるジョジョファンが訪れるほどの大盛況。
期間中は店内がジョジョファンで埋め尽くされることも少なくなかったというが、それもシェフ自身が高い技術を持ち、自身もジョジョファンの一人だったからである。
・トニオさんコースは大盛況
期間中に2回もトニオさんコースを食べに訪れた客や、九州や北陸地方からわざわざ茨城県まで訪れる人もいたというが、ジョジョファンの一人である記者(私)は、トニオさんコース以外でもぜひ再現して欲しい料理があるのだった。
それは第5部に登場するギャング団『パッショーネ』の幹部であるキャラクター「ブチャラティ」が、息子に殴られるお婆さんの悩みを聞くときにパクリと食べていたピザである。
・一流のピッツァ職人に再現してもらう
1シーンしか登場しないピザだが、それはトニオさんの料理に引けをとらないぐらいに美味しそう! さらに5部トップクラスの人気を誇るブチャラティが食べているのだから、ファンとしては絶対に食べておきたい一品だ。
そこで今回も、同じく『トラットリア エ ピッツェリア アミーチ』で統括ピッツァイオーロを務めるピッツァマニアも認める日本トップクラスのピッツァ職人、鈴川充高さんに「コレを再現して欲しいのですが……」とお願いしたところ、快く引き受けてくれることに!
・漫画を読んでもらい再現
とりあえず漫画を読んでもらい、再現してもらったのは『ピッツァアマトリチャーナ』という、ベーコンや玉ねぎの入ったオーソドックスなピザ。あまり本場ナポリではメジャーでないピザとのことだが、焼いてもらうとコミックスに出ていたピッツァにソックリ! さすがピッツァ名人である。
もちろん一口食べると「ンまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」と叫んでしまうぐらい美味。ベーコンの塩気・玉ねぎの辛味、トマトソースの旨味が口の中で一体感を生み、単純な再現では絶対に体験できないウマさだ。
・カラー版だと違った(笑)
もうコレで完璧だわ(笑)鈴川さんは神! と思ったが思わぬ落とし穴がッ!! なんと、カラー版のコミックスを見てみると緑色の野菜や、謎の茶色い具材、丸くて白いつぶつぶが含まれているではないか! 白黒だと再現度は完璧だが、カラー版だと全然違う!!!
でもアマトリチャーナで良いんじゃないすかー? と思ったが、そこは職人魂溢れる鈴川さん。「ちょっと待ってくださいね!」と言いつつ材料を揃えてパパっとピッツァを焼き上げる!
フェンネルで香り良く仕上げられた小さなイタリア風肉団子とナポリサラミ、緑ピーマンをトマトソースを敷いたピッツァに載せて焼き上げ、白いつぶつぶは荒くすりおろしたパルメザンチーズで再現! 見た目は完全に再現しているが、気になる味は……。
「当たり前だがンまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」。さすが茨城が誇る名店の統括ピッツァイオーロ。天才的な技術で再現してしまった。コレぞ真の『ピッツァ・ブチャラティ』や!
・5月中のみ限定で販売
鈴川さんに再現してもらった『ピッツァ・ブチャラティ』は、トニオさんコースを再現した1号店ではなく、アミーチ2号店で5月中のみ期間限定で販売してもらえることに!
お値段は2000円(税別)で、ピッツァを1枚頼むごとにドリンク1本サービス。さらにジョジョのコスプレをしてピッツァを1枚頼むと、原作ではブチャラティに付いてこなかったパンナコッタ(フーゴ)を1個サービスッ!!!
パンナコッタもとんでもなくウマいので、できる人はコスプレをしてお店に来るとより楽しめるだろう。ちなみにハーフ&ハーフもできるので、『ピッツァ・ブチャラティ』を半分だけ頼み、もう半分はマルゲリータなどの定番ピッツァを注文してもOK。
アミーチにほぼ常連の記者(私)のおススメは、ピッツァ・ブチャラティを半分に、水牛のモッツァレラチーズを贅沢に使用したクラシカを半分頼むと、アミーチの美味しさをより感じられると思う。とにかくジョジョファンは5月中に『ピッツァ・ブチャラティ』を食べにアミーチ2号店へ行くべし!
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ピッツェリア アミーチ
住所 茨城県つくば市手代木261-10
時間 11:00~22:00
休日 無休
▼ブチャラティが食べているピザがうまそうすぎるので再現してもらいたい!
▼鈴川さんお願いします!
▼すると出してくれたのは『ピッツァ・アマトリチャーナ』に使う食材
▼凄腕職人の手つきで焼き上げる
▼すげぇ再現度や!
▼と思ったらカラーだと具が違う!
▼す、すいませんカラーだと違うみたいでした…。
▼すると出してくれたのは違う食材! どれも本場イタリアで食べられているものだ
▼そして焼き上げられる真の再現ピッツァ
▼こ、コレは完璧じゃないっすか! どこからどう見てもピッツァ・ブチャラティや!
▼ブチャラティになりきって食べたい
▼鈴川さんありがとうございました! アリーヴェデルチ!