お気に入りの女児を育て、大きくなったら妻にする。『源氏物語』の光源氏と紫の上の関係はしばしば、男性にとって一種の「理想」だと称される。しかし、現実ではそんなに簡単にいかないようである。
ある32歳男性が、8歳女児に恋をしたそうだ。大きくなったら妻にすると、女児の母親に約束まで取り付けたという。そこまでは良かったのだが……その後に迎えた、あまりにも悲しい結末に多くのネットユーザーが同情しているという。
・32歳男性が8歳女児に恋
多くのネットユーザーから同情の意を表されたのは、台湾・台北の幼稚園勤務の男性である。彼は内向的な性格で、恋人もいなかったそうだ。そんな彼が32歳だった11年前、彼は運命的な出会いをしたという。
園児の送り迎えのなかで、当時8歳だった女児に出会い好きになってしまったというのだ。彼は女児の母親と相談し、二人は婚約することとなった。
・その後、9年間金銭的な援助
だが、何といってもまだ8歳。男性は女児が成長した後、妻とすべく、以後9年間に渡り学費、生活費を援助。母親からの借金の申し出にも応じることもあった。また、女児を遊びに連れて行くときの費用も全て彼が負担。なんやかんやで合計で90万台湾ドル(約300万円)も費やしてきたという。
・女児はいつの間にか結婚・出産していた
男性は女児の成長を楽しみに時を過ごしていただろう。当初、口頭でなされた彼らの “婚約” は、2012年に書面化された。
しかし……しかし!! 彼は、ある日、残酷な事実を知ることになった。17歳に成長した彼女の Facebook を見たところ、2011年にすでに結婚していたというのだ! もちろん、夫は彼ではなく、子供まで出産していた……。
・母娘を詐欺で訴える → 検察官に一蹴される
男性は怒り、ひどく失望したに違いない。彼は、女児と “婚約” してから女性と付き合うこともなくずっと待っていたのだ。そして、ついに「詐欺だ!」と、母娘を相手取り訴訟を起こしたのである。しかし、しかし……だがしかし!!
検察官は、男性の訴えを「そもそもこの契約自体が著しく公序良俗に反していると考えられるので、契約は無効。女児が成長した後もこの契約に束縛されることはない。よって詐欺罪は不成立」と一蹴されてしまった。
書面にした “婚約” も、女児の母が読み書きができないことから、真偽が疑わしいと、効力を認められなかったそうだ。
・ネットユーザーの声
「可哀想すぎる」
「光源氏計画か……」
「女性として、この男は変態だと思う! でも母親もいい奴とは思わないけど!!」
「ちょっと母親がひどいと思わない!?」
「婚約が無効なのには賛成だけど、お金は返すべき」
「母親は悪いけど、女の子には罪はないよね」
「女の子にとっては、“よくしてくれるおじさん” って程度だったんだろう」
「イケメンだったら話が違ったかもしれない……」
インターネットユーザーからは、幼い少女に恋をしたという男性が「理解しがたい」という声もある一方で、母親の対応もひどいという声が上がっている。
なお、男性はこの婚約は、女児の母親からの申し出であったと主張している。当初は口頭での約束だったので、確認のしようがないが、男性はかなり怒り心頭のようである。
参照元:Apple Daily、ET Today(中国語)
執筆:沢井メグ
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▼こちらは現地ニュース映像だ
▼男性は相当お怒りのご様子である