2014年4月25日現在、オリックス・バファローズはパ・リーグ1位につけている。大型補強を行なったソフトバンクの2位はまだしも、オリックスがここまでの快進撃を見せると予想できた人はそう多くないだろう。
オリックスの好調を支えているのはなんといっても投手陣。チーム防御率2.43と12球団ナンバー1の安定したピッチングを開幕から続けている。そこで今回は、その柱でありエースの金子千尋投手のスゴさを動画「三振!三振!金子千尋の奪三振ショー 2014.04.04 Bs-L」と共にご紹介するぞ!
・金子千尋投手とは
1983年11月8日生まれの30歳。2004年にトヨタ自動車から自由獲得枠でオリックスに入団。頭角を現したのは開幕投手に抜擢された2008年だ。この年に10勝を挙げると4年連続で2桁勝利と日本を代表する投手へと成長した。
2012年こそ怪我で長期離脱を強いられ、4勝3敗という成績に終わったが、2013年は再び15勝8敗という好成績を残した金子千尋投手。ちなみに奪三振、投球回、完投の3部門では田中将大投手を抑え、リーグトップであった。
・多彩な変化球
彼のどこがスゴいのか……4月4日に行なわれた西武戦での投球を収録された動画を見るとわかる。最速154キロのストレートに加え、7種類あるとも言われる多彩な変化球で完全に打者を手玉に取っているぞ。
・驚きの器用さ
多彩な変化球を操るだけでも驚きなのだが、彼の長所は同じ腕の振りで投げ分けること。それだけに打者は的を絞ることが難しく、追い込まれる前に打たないといけないという心理が働いてしまう。
緩急をつけられる上に正確無比なコントロールで投げられるのだから、打者はたまったものではない。つまり、金子千尋投手は投げる前から相手より優位に立っている投手なのである。
昨季、投手にとって最大の栄誉である「沢村賞」の選考基準をなんとすべてクリアするという離れ業をやってのけた金子千尋投手。今季はここまで4試合に登板し、1勝1敗。防護率は1.80と安定した投球内容を見せている。
まだまだシーズンは序盤だが、果たして今季はいくつ勝ち星を重ねていくのだろうか。彼が登板する際にはコースを間違えない「コントロール」、そして「同じ腕の振り」からの変化球に注目してみよう。
▼追い込んでからが金子千尋投手の真骨頂
http://www.youtube.com/watch?v=uWK2HuIH3p0
▼敬遠指令にエースのプライドを見せる金子千尋投手
http://www.youtube.com/watch?v=-V-DVJiXq3M