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その筋では超有名。北朝鮮の本やグッズを網羅する関東唯一の専門店であり、あの朝鮮総連が直営するという書店「コリアブックセンター」を訪れた。

ブックセンターは、土地問題で揺れる朝鮮総連本部の移転先と言われ、これまで何度も警視庁の家宅捜索を受けた「朝鮮出版会館」というビルの1階にある。白山通りにそびえる、煤けたこげ茶色の出版会館ビル屋上には、蜘蛛の巣を彷彿とさせるおどろおどろしい巨大アンテナが設置され、見る者を威圧。まあ、つまり普通じゃないのよね……。

・普通の人には意味不明のラインナップ。研究者には宝の山

意を決して飛び込むと、町の小さな本屋さん程度の空間の奥にレジ係のおばさんがひとり。音楽がかかっているわけでもない店内は薄暗く、シンと静まり返っている。

ハングル本が全体の約半分。韓国絡みの本もあるが、何気に「南朝鮮」というカテゴリで分類されており、基本的に北朝鮮を批判する本は見当たらないが、在日同胞向け雑誌「イオ」をはじめ、旅行ガイドブックなど、日本語の本も割と種類がある。普通の書店で余り見かけない「民族教育用」の絵本もあるよ。

・「関東大震災時・朝鮮人関連・流言蜚語東京証言集」

折角来たからには記念に何か買おうと、死に在庫らしきVHSビデオテープといっしょに置いてあった「関東大震災時・朝鮮人関連・流言蜚語東京証言集」という殺伐としたミニコミを500円で購入。

よほどのマニアでもなきゃ、欲しいもの自体見つかりそうもないお店だが、研究者には宝の山。書店にスリルとサスペンスを求める人にもお勧めだ。

・今回ご紹介した書店の詳細データ

店名 コリアブックセンター
住所 東京都文京区白山4-33-14 朝鮮出版会館 1F
時間 13:00~17:00
休日 日曜日・祝祭日休

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.

▼地下鉄・白山駅下車。妙に煤けたこのビルを目指せ!
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▼屋上の巨大アンテナ。一体誰と交信してるんですか?
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▼このビルに間違いないようだ。
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▼見つけた! 看板も微妙に錆びついちゃってます。
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▼間口は広いけど、奥行きはあまりありません。
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▼朝鮮語の本や辞典も充実。
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▼切手や地図もあります。撮影、思いっきり腰が引けてます。
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▼お子様向けの絵本もあるよ。
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▼唯一の北朝鮮ガイド本「朝鮮・魅力の旅」の最新版だ!
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▼商業ベースにのった大人の価値観に汚染されていない北のアニメ。
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▼焼肉屋の広告だらけ。
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▼こんなもん、衝動買いしてしまった……。
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