日本で一番多い名字、それが「佐藤」である。鈴木や高橋、田中に渡辺……といった強豪をおさえ、日本一の座に君臨しているのが「佐藤」だ。伊藤、中村、小林、山本あたりが奮闘しても、佐藤の王位は揺るがない。
もしも日本全国の佐藤が一致団結したら、人口190万人クラスの「佐藤市」を形成することだって可能である。都道府県の人口ランキングでは第4〜5位となり、札幌市がライバルだ。そういえば、西暦3000年に佐藤が500万人を突破する……なんて小説も過去にあった。それはさておき、謎の佐藤から、以下のような迷惑メールが届いた。
・件名:2014年4月26日(土)【18:00】 同窓会の件
「(同窓会詳細)
佐々木が日時や場所も含んだパンフレットを作ってくれたから、上のクラス会お知らせの画像をクリックして幹事の私まで参加可能か連絡お願いします。パンフレットを早めに確認してご返答をお願いします。締切は今月末迄。」
──佐藤、さとう。お前は一体、どの佐藤なんだ。あの佐藤か。それとも、あの佐藤か。小学生時代の佐藤かも知れないし、高校時代の佐藤であろうか。いいや、近いところだとロケットニュース24編集部の佐藤英典記者という可能性も捨てきれない。
・頭の中は佐藤でいっぱい
おそらく、この佐藤メールを受信した誰しもが、「今までの人生の中で出会った佐藤」を走馬灯のように思い出すことだろう。頭の中は佐藤でいっぱい。佐藤、佐藤、佐藤佐藤佐藤……。同窓会を開こうとする佐藤は、果たしてどの佐藤なのか。
とりあえず、年齢も違えば学校も出身地も違う佐藤英典記者に、しれっと以下のメッセージを送ってみた。
私「佐藤さん、同窓会のメールを俺に送ったか? 俺は佐藤さんとは違う学校だぞ。佐々木って、どの佐々木だ?」
──すると……佐藤英典記者は、私の予想を超越した、驚愕の返信をしてきたのである! 迷惑メールの送信者「佐藤」の容疑をかけられた佐藤は、どんなリアクションをとるのであろうか!? その答えは、次ページ(その2)に掲載だ!!
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
【実録】謎の佐藤から「同窓会の件」というメールが届いた(その2)
迷惑メールの送信者「佐藤」の容疑をかけられた佐藤英典記者からの返事は、たったの3文字だった。
佐藤「誰だよ」
……めちゃくちゃ素(す)である。ちょっとボケてメールしたのに、ゴルゴ13ばりの無表情で「誰だよ」である! こんなに “真顔” な3文字をレスしてくるとは、私は完全に想像していなかった。しかし、私はあきらめない。その後もしつこく、
私「おいおい、佐藤さん勘弁してくれよ。“同窓会詳細” っていうボタンを押したら……出会い系サイトにつながったぞ! これ、佐藤さんじゃないのか?」
──と食い下がってみたが、佐藤英典記者からは……「俺じゃない。佐藤なんてありがちな名字だろ。俺にもその昔あったぞ。“佐藤さん、俺です!” みたいなの。ありがちだ」……と、ウルトラ真顔な返答が返ってきた。しかも、“こなれた感じ” の説明である。
・佐藤にとっては本当に迷惑なメール
きっと、日本全国の佐藤さんは、「ちがう佐藤さん」に間違えられる経験が多いのであろう。とある調査によると、もしも1000人いる場所で「佐藤さん!」と叫んだら、15人ほどの佐藤さんが振り向くのだという。そんなの、いちいちい反応していられない。
そんな佐藤の気苦労を増加させる今回の迷惑メールは、佐藤にとっては本当に迷惑であろう。佐藤には、佐藤にしか分からない苦労も色々あるに違いない。私の苗字は羽鳥であり、よく「香取」や「服部」に間違えられるが、佐藤に比べたら屁でもない。
・リンクの飛び先は毎度おなじみの「怪しい出会い系サイト」
ちなみに前述の通り、迷惑メール中の「同窓会詳細」を押したら、毎度おなじみの「怪しい出会い系サイト」に飛んだのだが、何のヒネリもない内容だったので割愛したい。
どうせだったら、出会い系サイトの内容も、同窓会に準じた内容にしてほしかった。もしくは、出会い系サイトに飛んだら「佐藤だらけ」とか……そんな予想外の展開が望ましい。次からは、もっと凝った迷惑メール&誘導先を作っていただきたい。喝だ。
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ』
▼こちらが今回の飛び先。何のヒネリもない。喝だ!