
文壇バー。そこは作家や編集者たちが夜な夜な文学の話に花を咲かせ、一見さんが訪れることは難しい世界。まるでフランスの貴族たちが集まるサロンのよう。お酒1杯で8000円もする店もあるのだとか。とにかく、お値段も敷居も高いバーなのです。
「どうせ庶民には無理無理」といじけているあなた! あきらめるな! 新宿ゴールデン街に「日本一敷居の低い文壇バー」があるぞ。その名もプチ文壇バー『月に吠える』。「プチ文壇」という名前からして、ちょっとカワイイ。さっそく行ってみたぞ!
・ゴールデン街初心者にはもってこい
こちらの文壇バーがオープンしたのは2012年6月。まだ1年半しか経っておらず、老舗揃いのゴールデン街の中でも初々しいお店なので、ゴールデン街初心者にはもってこい。お店の場所も “ゴールデン街の入り口近く” と分かりやすいし、窓から店内の様子が伺えるのもありがたい。また、外の看板にチャージとドリンク料金が書いてあるので一見さんも安心だ。
・めっちゃいっぱい本がある! 2回目以降は貸出もOK!
気になる店内の様子は……とりあえずキレイ! そして、文壇バーなだけあって、たくさんの本が置いてある! カウンターや窓際など、いたるところに本があって、もちろん自由に読むことができる。さらに、2回目以降の来店から貸出OKというサービスまで実施している。ちなみに貸出期間は1カ月間だ。図書館よりも長く借りられるぞ。
・文壇バーならではのオリジナルカクテル
チャージ料はお通しつきで500円。メニューも豊富で、ビール、焼酎、ワイン、ウイスキー、カクテルが揃っていて、それぞれ700円から。文壇バーらしい文学にちなんだオリジナルカクテル(850円)も用意してある。どんな文壇カクテルがあるのかというと……以下のとおり!
オリジナルカクテル『印税生活』
ラムとオレンジリキュール「コアントロー」、そして金粉がまぶしてある『印税生活』。これぞまさにゴールド! 夢の印税生活だ! オレンジの軽い口当たりで、あとからしっかりとお酒の味がきいてくる。味はサワヤカな柑橘系だ。アルコール度が高いため、印税生活の夢と一緒に酔いしれたい人におすすめ。
オリジナルカクテル『締切前夜』
カルーアをエナジードリンクで割っているのが『締切前夜』だ。パワーがモノをいう締め切り前夜を、カフェイン+エナジーの力で乗り越えて欲しいという思いから、この名前がついたらしい。なんとも表現しがたい不思議な味で、後味にカルーアが効いてくる。締切前夜の不思議なテンションを味わいたい人にオススメだ。
オリジナルカクテル『走れメロス』
日本酒が大好きだった太宰治にちなんだカクテル、それが『走れメロス』である。「走る」ということから、スポーツドリンクと日本酒をブレンド。スポーツドリンクのスッキリした風味が強いカクテルなので、軽いのが好きな人は試してみていただきたい。
・マスターがジャーナリスト
それにしても、なぜこんなお店を作ろうと思ったのだろうか? お店を開いたきっかけを、マスターの肥沼(こえぬま)和之さんに聞いてみると……
「ジャーナリストという仕事柄、いろんな人たちの話を聞く機会が多く、それが楽しかった。なので店を開けばおのずと色んな人が集まって、色んな話を聞ける! そしてみんなの交流の場として、たまり場を作りたかった。自分が文章を書いて出版業界にいるので文壇バーをやろうと思った」
と語ってくれた。なるほどなるほど。
・ガチガチではない敷居の低い文壇バー
次なる疑問は、なぜ「日本一敷居が低い文壇バー」と名乗っているのかについてだ。それについて、マスターはこんな話をしてくれた。なんでもマスターがまだジャーナリストの駆け出しの頃、企画を持ち込んでも門前払いだったりとか、仕事が全然なかったりと大変だった時期があったそうだ。
その頃の肥沼さん(マスター)にとっては、交流の場、チャンスの場が貴重だった。よって、今駆け出しの人や、これから出て行く人のチャンスができる場所にしたいという思いから、出版業界に関わる人や、文学好きが集まる敷居の低い文壇バーにしたのだという。ええ話や、ええ話や〜。
・有名な作家も出没!
そんなチャンスの場として活用しているのか、このお店の客層はゴールデン街の中では比較的若い。大学生から40代くらいのライター、はたまたライター志望、編集者、読書好き……などのお客さんが多く、時には有名な作家も来るという。
また、バーだけではなく、本や文学に関連したイベントも行っている。作家やライターを招いてのトークイベント、読書会、さらには「文学合コン」まで開催しているという。普段聞けない話を肴(さかな)にお酒をたしなみ、また文学好きの人脈が広がることは間違いない。
・究極の愛を描いたマスターの初の著書本
ちなみに、文壇バーのマスターは、2014年1月に初の著書本を出している。タイトルは『究極の愛について語るときに僕たちの語ること』。「車イスの男と風俗嬢」、「植物状態の妻を待ち続ける男」など、様々な愛のかたちを取材して描いたノンフィクションだ。
マスターいわく、「究極の愛とは、一見すると変わった愛である。だが、その真髄は普遍的で純粋なモノ。僕らが知っているのと変わらない愛」とのこと。気になる人は、お店と一緒に要チェックだ!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 プチ文壇バー「月に吠える」
住所 新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り
時間 19:00‐翌2時(日曜・祝日のみ18時‐24時)
定休日 不定休
参考リンク:プチ文壇バー「月に吠える」、『究極の愛について語るときに僕たちの語ること』
Report:千絵ノムラ
Photo:Rocketnew24
▼青い看板が目印
▼大正ロマンを感じさせるお店の看板
▼キレイな店内で、お客さん同士もなごやかムード
▼記念すべき初著書を持つマスター、ジャーナリストの肥沼和之さん
▼カウンターや窓際などいたるところに本があり、読書自由。
▼日によってはアルバイトの方も。こちらは水曜担当の美女、ネイリストの西井さん
▼メニュー。ビールからカクテルまで。ボトルキープもできるぞ
▼この日のお通しは、マスターは手作りの「豚の角煮」。八角が効いた大人の味!
▼オリジナルカクテル「印税生活」。ゴールド感がただよう
▼オリジナルカクテル「締切前夜」。カフェインとエナジードリンクの合わせ技
▼オリジナルカクテル「走れメロス」。日本酒好きの太宰治に思いを寄せて
▼フリーペーパー「月に吠える通信」
▼たまにはお酒をたしなみながら読書……なんてのもいいかも!
▼マスターの初著書。定価1470円。店頭でも購入可能
千絵ノムラ













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