美味しいラーメン店は星の数ほどあるが、人を魅了する店という点では、記者(私)はいまだ「川越街道の伝説」とも呼べるハンパじゃないリピート性を誇るラーメン店『時ちゃんラーメン』を超える店に出会ったことがない。
東京23区内にあるのにどの駅も遠く、国道沿いにあるのに駐車場すら無い。さらに夜19時からしか営業していないのになぜか連日客たちでいっぱいになる『時ちゃんラーメン』の魅力を、今回はお伝えしたいと思う。
・ドロドロの坦々つけ麺
まずココで食べたいのは、ドロドロのスープがインパクト大な『坦々つけ麺』。辛さを選ぶことができるのだが、あまりに辛いとスープの旨味を感じにくくなってしまうので、初めての場合は1辛をお勧めしたい。
器のフチまで赤い油が飛び散っているので最初はギョッとしてしまうが、スープによく絡む浅草開花楼の麺をつけてズズッとすするべし。ガツンとくる味噌の吟醸香と旨味、そしてスパイスの辛みと麺の心地よいプリプリとした食感がたまらなく美味なつけ麺だ。
・肉汁たっぷり餃子
また、坦々つけ麺以外にもぜひとも食べておきたいのが、肉汁たっぷりの『餃子』。中華料理店や餃子チェーン顔負けに美味な餃子なのだが、おそらく秘密はなかの餡に入っている豚肉にある。
お店で挽いているか肉屋に特注しているのだろうか? 餃子を一口食べるとかなりの粗びき具合の豚肉から、肉汁があふれだす! しかし野菜もたっぷりと入っており、にんにくなどのスパイスが効いているので決してしつこくもない。餃子を食べるとさらに食欲が倍増してしまい、小食な人でも餃子と坦々つけ麺をペロリと平らげてしまうほどだ。
・その他にも魅力的なメニューが
ほかにも大量のネギと豆腐を一丁まるまる使った冷奴が350円だったり、お店特製の玉ねぎハイがあったりと飲み屋としても使用可能。記者は基本的に車で行くことが多いのでまだお酒は飲んだことがないが、このちょっと古めかしいラーメン屋で、レトロな雰囲気に似合った絶品の坦々つけ麺や餃子を食べることができる。
まさに平成を生きる昭和の名店ともいえる『時ちゃんラーメン』最近はラーメン店もオシャレになり、こういった雰囲気で美味しいお店が限りなく少なくなってくるなか、ある意味昔からのラーメン好きには貴重なお店といっていいだろう。これからもスタイルを変えることなく、お店を続けてほしいものだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 時ちゃんラーメン
住所 東京都板橋区大谷口上町8-6
時間 19:00~翌2:00
休日 月曜日
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.