2013年11月15日から台湾で行われるプロ野球アジアシリーズ。これは、各国から最強のチームが出場し、野球のアジアNo.1チームを決めようという大会だ。
アジアシリーズなので、もちろんアジア・オセアニア地域のチームが出場する。しかし、今年のアジアシリーズの公式サイトを確認すると……なんとイタリアのチームも出場するというのだ! なんでやねん!?
・アジアシリーズ2013
野球アジアシリーズ2013は、11月15日~20日の日程で台湾で行われる。日本からは日本シリーズを制した「東北楽天ゴールデンイーグルス」が参加する。
現地台湾から「統一セブンイレブン・ライオンズ」、「義大ライノス」の2チーム、韓国から「サムスン・ライオンズ」、オーストラリアから「キャンベラ・キャルバリー」、そしてイタリアの「フォルティチュード・ボローニャ」が参加。
各リーグでの優勝・準優勝の強豪6チームでアジアNo.1の座を争う。って、イタリアはアジアちゃうやん!!
・イタリアは中国の代わり
イタリアがアジアシリーズに参加するのには訳があった。当初はイタリアの出場予定はなく、中国が参加予定をしていた。しかし、2013年9月23日に、中国が台湾のプロ野球機構である「中華職棒聯盟(CPBL)」に出場辞退を申し出たというのだ。中国が抜けた穴を埋めるべく、欧州リーグ王者であるフォルティチュード・ボローニャを招待することになったという。
・中国「チームが組めないので辞退」
アジアシリーズ不参加の理由を中国はこのように説明しているという。
「4年に一度の全国運動会が大連で終了したばかりで、さらに多くの野球選手が引退、また各省や市の野球チームも休暇や調整期に入ってしまったため、我が協会は短期間で完全なチームを編成し台湾に行くことはできません。残念ではありますが今年のアジアシリーズは参加できません」
・イタリアチーム「招待いただき光栄です!」
アジアシリーズへの招待について、フォルティチュード・ボローニャのミッチェリーニ総裁は以下のような返事を CPBL にしたそうだ。「アジアシリーズへの招待を嬉しく思います。主催者(CPBL)の欧州リーグへの関心に大変感謝します。ボローニャはこのような招待を受けることができ光栄に思うとともに、この機会を大切にしたいと思います」
・過去5回欧州チャンピオンに輝いたチーム
文面を見ていると、イタリアチームもかなりやる気を見せているようだ……。なお、国際野球連盟が公開している世界ランキングではイタリアは11位。代表の順位は日・台・韓・豪より「格下」だが、ボローニャは過去に5回も欧州チャンピオンに輝くという実力を持つ。決して油断はできないだろう。もしかしたら思わぬ番狂わせが起こるかもしれない! とにかく15日からのアジアシリーズに注目だ。
参照元: Newtalk.tw、ET Today、アジアシリーズ公式サイト(中国語)、国際野球連盟(英語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.