tanaka
WBCに始まり、東北楽天の日本一で幕を閉じた2013年のプロ野球。思い返せば違反球の発覚もあり、球界全体が揺れたこともあったが、総じて「今年のプロ野球はおもしろかった」と言えるのではないだろうか。

そこで今回は、これからも記憶に残るであろう2013年のプロ野球界での出来事を動画と合わせて振り返りたい。もちろん、前人未到の連勝記録を打ち立てたあの投手やホームラン記録を塗り替えたあの選手も登場するぞ!

・シーズン無敗記録

まずはなんと言っても東北楽天の田中将大投手だ。開幕から黒星を喫することなく、無敗で24連勝を飾り、昨年から数えて28連勝でレギュラーシーズンを終えたのは記憶に新しい。

CSの最終回、日本シリーズの最終戦では抑えとしても登板し、両試合で胴上げ投手にもなった田中投手。楽天を初のリーグ優勝、さらには日本一へと導き、東北に勇気を与えた。まさに歴史に残る活躍だったといえる。

・シーズン60本塁打

そして田中投手に並び、歴史に名を刻んだのがヤクルトのバレンティン選手だ。驚異的なペースでホームランを量産すると、8月にはプロ野球の新記録を更新する月間18本のホームランを放った。

9月15日に55本の日本記録を更新するとその日に57本にまで記録を伸ばし、シーズン終了時には60本の大台に乗せた。来季は他球団からのマークがさらにきつくなることが予想されるが、自身の記録を塗り替えることに期待が集まる。

・2000本安打

また、2013年は桧山進次郎選手、宮本慎也選手、前田智徳選手……といった多くのベテラン選手が引退を決めた年だったが、4人のベテラン選手が金字塔である2000本安打を放ち、健在ぶりを見せつけた年でもあった。

4月6日に横浜DeNAのラミレス選手が外国人選手として初の2000本安打を達成すると、翌月には同チームの中村紀洋選手が続いて達成。さらには中日の谷繁選手、ロッテの井口選手とベテラン選手たちが次々と存在感を見せた。

・クイック何秒ですか?

シーズン前に行なわれたWBCでの選手たちの戦いを見て「野球っていいなぁ」と思った人も多かったことだろう。第2ラウンドの台湾戦・土壇場の9回で見せた鳥谷選手の走塁からの井端選手の同点打は感動を覚えるものだった。

鳥谷選手が一塁にいる緒方コーチに「(相手投手の)クイック何秒ですか?」と聞き、勇気を出して盗塁に踏み切ったあのシーンだ。大きく記録に残るものではないが、記憶に残る名シーンだったことは間違いない。

他にもここで語りきれない出来事があるが、田中投手とバレンティン選手の記録は途方もないもので、今後も語り継がれていくことだろう。今年は野球のおもしろさを味わえた1年であり、来季のプロ野球が今から待ちきれない。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼ピンチでのギアチェンジも話題になった田中投手

▼世界記録となった開幕20連勝

▼まさに「アンビリーバボー」の24連勝

▼日本シリーズ第7戦での最終回

▼バレンティン選手の56号新記録

▼こちらは宮本選手の引退に花を添えた60号

▼2013年に2000本安打を放った男たち

▼WBCの台湾戦・9回表の絶対絶命での出来事

▼残念ながらプエルトリコに敗れてしまった日本代表

▼日本ハム・大谷選手の二刀流は来季も期待される

▼中日・山井投手のノーヒットノーランも忘れてはいけない